本日のゲストは、写真家・映画監督の石川梵さん。ボンさん、とお読みします。ご本名です。素敵なお名前ですね。梵には、清廉潔白という意味があり、海外で通用する名前をと、お母様がつけてくださったそうです。
梵さん、「ん~どちらかというと、煩悩の煩ですよ」。素敵な笑顔で楽しいジョーク。
別府市のご出身。高校は大分上野丘高校。なんと、先輩じゃないですか〜♪
梵さん、このたび映画を製作なさいました。タイトルは、「世界でいちばん美しい村」。
ネパールの大地震がきっかけでした。
「東日本大震災のときに、ネパールの人たちは、アジアでもっとも貧しい国なのに、物資を送ってくれたり、祈ってくれたり、心から支援をしてくれたんです」。
ネパールの大地震を聞いた梵さんは、すぐにネパールに発ちました。国際救援部隊と同時に到着するほどのスピードでした。
震源地は、山の中です。カトマンズから車と徒歩で向かいます。標高3,000m近い、ラプラックという村。
ラプラックで見た光景は、東日本大震災で見たのとまったく同じでした。破壊され尽くした、まるで、デジャヴ…
ここで梵さんは、ある少年と出会います。アシュバドルくん。目がとてもきれいな14歳。
「いろんな国を旅をして写真を撮りましたが、あんなすてきな少年に出会ったのは初めてでした」。
この村に入ったジャーナリストは、梵さんが最初。
もちろん写真を撮るために入りましたが、それで終わりにはできないと、強く思ったんです。
この村を映画にしたら、長く支援してもらえるのではないか、そう考えたんです。
「震災はあくまで背景にすぎません。この映画は、出てくるキャラクターがすばらしいんです。たとえばね、夜中、テントからトイレに起きると(トイレといっても、30m先にある穴なんですが)、真っ暗な中、だれかが必ず足元を照らしてくれる。それがアシュバドルでした」。
星がとても美しい。だけどこんなに星が見えるのは、地震があったから。灯りがぜんぶ消えちゃったから。ヒマラヤでも、暗黒になることはないんです。真っ暗になって初めて見える感動がある。なにもなくなったときに輝いている、命がある。
映画は、4月29日から5月5日まで、大分市のシネマ5で公開です。
シネマ5
http://www.cinema5.gr.jp/time1/index.html
この期間だけ、1日1回だけです。
(先行上映のときは、会場に人が入りきれないほどでした)
お届けした曲は、はなおと/んだなはん
本日のゲストは、石川梵さん。
もっとお話をうかがいたいので、来週も来ていただくことにしました。
どうぞお楽しみに。
それではまた来週、お相手はミチコでした。
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