本日のゲストは、大分大学准教授の都甲由紀子さん。
染色がご専門の先生。
本日身につけてらっしゃる美しい色のストールは、貝で染めたもの
貝紫と呼ばれ、クレオパトラの時代から珍重されている高貴な色で
貝もそうですが、動物染料のくくりに興味があった都甲さん。
染めの方法を変えたらどんな色に染まるのか、実験を繰り返す大学
赤い色を出すラックカイガラムシという虫がいます。
…ラックカイガラムシはどこにいるのだろう?
…どんなひとたちが染めているのだろう?
すると、ブータンに、ラックカイガラムシを使って染めをしている
日本では、ブータンのイケメンの王様がいらっしゃる前だったので
まわりの友人はもとより、都甲さんご自身も、ブータンて、どこ?
ブータンへは単独で行くことができず、ツアーで参加するしかあり
(秘境ツアーのたぐいがあったのでしょう)
旅行代金は、60万円、大学院生の都甲さんには大きな金額です。
すると、幸運なことに大学が補助の募集をしていて、見事に審査に
50万円を補助してもらえたのでした。2008年のことでした。
Bound for Bhutan!
ブータンに入った瞬間、なんだこの懐かしさは…!
初めて来たところなのに、都甲さんにとって、とても落ち着く場所
(前世がきっとブータン人なのです、都甲先生☆)
ブータンで念願のラックカイガラムシに会えました。
ラックカイガラムシは日本にはいない小さな虫で、
木の枝に巣を作って、集合住宅みたいにして住んでいます。
ちくわのような形の巣です。
木の樹液をすって、樹脂を出しながら、住んでいるんです。
ある程度の大きさになったら巣ごと剥がして、砕いてお湯に入れて
お湯に赤い色素が出て、巣の部分(樹脂部)は、どろどろになって
赤い色素のほうで糸を染め、織ります。
いっぽうのどろどろの樹脂は、ラックカイガラムシの天然樹脂、ラ
胃でとけずに腸でとけるお薬に使われたり、チョコレートのコーテ
光沢剤と書かれているものは、ほぼ100%、ラックカイガラムシ
ミツバチ、カイコと並んで、世界の三大益虫なんですって!…
ラックカイガラムシの染料で染めた糸で織った布
この色しか着ない少数民族もいるそうです。
あたくし、虫は苦手ですが、ラックカイガラムシには興味があるな
都甲由紀子さんからのリクエストは、
パフュームの「チョコレイト・ディスコ」
都甲先生、ご出演ありがとうございました!
来週は、ブータンの恋愛事情?そのあたりのお話を深堀りしたいと
お楽しみに♪
それではまた来週、お相手はミチコでした。
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