OBS大分放送
50/50 Hearty Party!!

3月10日放送分

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   2024/03/11

わたくし、今月、ひとつ歳を重ねまして、
とにかくいろんなことにチャレンジしていこうと思っているのですが、
そんなところでお会いしたのが本日のゲスト、清家勝代さん。

出会いの場所は、「52ヘルツのクジラたち」のオーディション会場。

勝代さんは見事に役を勝ち取り、倍賞美津子さんのお友達役に。
私はそちらの選には漏れたのですが、杉咲花さんのおばあちゃんとして、写真で登場することになりました。

IMG_0733

すっぴんなんですよ。
お綺麗でしょう。
そしてお召し物も、ご自身でおつくりに。

清家勝代さんのこれまでの人生をうかがうと、特に18歳からの2年ほどの濃さが、すごい。

芝居をやりたかった勝代さんは高校を卒業直後、家出をするんです
夜行列車で単身、東京へ。

ひえ~~~!
すごい行動力!

これ、内緒で決行したわけではなく
東京に行くと公言しながらお小遣いを貯めていたそうなんです。
とはいえ、まさか18の娘がそんなことをするとは思っていなかったのか
いざ、出発の日には親戚一同が集まり、泣いて引きとめたとか。
しかし勝代さんの決意は固く。

さて、上野駅に降りたった勝代さん。
知り合いはいません。

なにそのノープラン!(笑)

でも、お友達のお姉さんが助けてくれて、
しばしの住まいを確保できたのでした、ホッ。

勝代さんはそれから、精力的に演劇関係をまわります。
文学座では、北村和夫さんに、「おじさん、入っていい?」と中に入れてもらい、
中に入ると劇団員たちが、北村さんを“先生、先生”と呼ぶから、
「あら? 偉いひと?」

天井桟敷では、寺山修司さんから、
「この稽古場に住めばいい」と、信じられないご提案を受けたり(断ったそうです、笑)。

でも、養成所に入るんだ、お金がかかるんだ、の壁にあたったのでした。

ある時、早稲田大学のテレビ研究会~通称テレ研が女優を募集していることを知り、応募。
1枠のところ2枠めの特例として入れてもらい(テレ研の上級生が勝代さんが好みだったからの理由)、日本のテレビ界の黎明期、今でいうレポーターをやってみたりしました。

この間、さすがの親御さんも心配で、目黒の洋裁学校への入学の手続きをし、
勝代さんは寮生活となります。
・・・が、門限破りばかり、笑。
養成所の資金の壁にはあたったが、寮の壁はよじのぼったのでした

これ、ミチコが生まれた頃の話ですよ。
すごくない?

そんな楽しいやんちゃな暮らしは、
「チチ、キトク」の電報で終わりを告げます。

急いで帰った勝代さんは、元気なお父さんに再会。
あ~、昔の常とう手段ですね、笑。

大分に戻ってからは、結婚、主婦としての暮らしに没入します。
演劇からはとんと、遠ざかっていました。

それが、ご主人が亡くなった15年ほど前。
ご主人の死亡届を持って市役所に向かう途中、ひさしぶりに通ったオアシス(iichiko総合文化センター)で、演劇体験の案内を目にします。

勝代さんは、ご主人の死亡届を握りしめたまま、申し込みをしました…
どこまで面白いんだ!笑

その後、お芝居仲間と演劇ユニット「HB」を作り、
大分中央警察署と組んで、特殊詐欺の被害をテーマにした寸劇などを行い、啓蒙活動に一役買っています。

NHKの地元制作のドラマや、今回の映画出演や、さまざまな場面で重用される勝代さん。
やはり笑顔がひとを惹きつけるんですね。

お芝居好きはとどまることを知りません。
御年79歳。
いつ呼ばれても大丈夫なように、ジムやヒップホップで身体を鍛えているプロ意識。

さすがです。

私も負けずに進んでいこう。
勇気と元気をくださった清家勝代さんでした。
ありがとうございました。

リクエスト曲は、これしかないでしょう、的な
石原裕次郎「わが人生に悔いなし」

あっという間のインタビュー時間。
またぜひお話を聞かせてください。
そしてぜひ同じ舞台に立ってみたいと願うミチコでございました。

それではまた来週、お相手はミチコでした。



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