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9月21日放送分

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   2025/09/22

50/50 Hearty Party!!

ようやく涼しくなってきた…でしょうか。
美しい日本の四季が、二季になりつつあるのは残念な限り。
秋をしっかり味わいたいミチコです。

日本の生活で切っても切り離せないもの…と思っていた畳。
しかし最近は、和室のないおうちも増え、
畳屋さんはなかなかに苦戦を強いられています。

畳って本当に気持ちが良いですけどね!

本日のゲストは、大津留畳店の大津留洋一さんです。
こんにちは!

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まずは、畳ってどんなふうに作られているのでしょう。
実はよく知らなかったりします。

「畳の材料のい草は刈り取った後、泥に浸けて乾燥させます」

え、泥に浸けるんですか!?

「そうなんです。泥に浸けることで光沢も出ますし、畳の甘い香りが出てきます。泥も淡路島の泥など、産地があるんです。泥に浸けて乾燥させたものを織機で編んでいきます。そうして畳表(ゴザ)ができあがります」

ふむふむ。
この畳表を反物のように巻いたものが、畳屋さんに届けられるわけですね。

畳の中身(畳床)は?

「稲藁を圧縮したものです。刈り取った田んぼに、藁の束がひっかけられてるのを見たことありませんか?」

はいはい!ありますね!
あれが畳の土台になるんですね。
まさに、SDG‘sじゃありませんか!

畳を変えるタイミングはいつ頃ですか?

「10年に1度の表替えを目安におすすめしています」

なるほどなるほど。



(現在は、畳表、畳床ともに、別の素材を使うこともあります)



さてさて、リクエスト曲は、マイア・ヒラサワのBoom!
この曲は、九州新幹線全線開通を祝したCMソングでした。
沿線で地元が方々が並んで新幹線に手を振る、派手さはないけれど
たくさんの方々の思いにあふれた素敵なCMでした。
ところが開通の直前に東日本大震災が起こり、さまざまなイベントが中止となりました。

実はこの時、い草の産地の八代市の方々とともに、長い畳表を作り、披露する予定だったのです。
長い長い畳表は、結局、日の目を見ぬまま。
その時の残念な気持ちと、
だけど負けないぞという思いを込めて、リクエストしてくださいました。

大津留洋一さん
ご出演ありがとうございました。

い草農家さんが減ってきたり、
畳屋さんが少なくなったり、畳を取り巻く環境は厳しさを増しています。

だけど畳は、なくなってほしくないから、
私は畳の上でゴロンします。ちょうど良い季節になりました。
あ、うちの畳、10年過ぎてるかも…


ところで。。。
九州新幹線全線開通に取り残されている大分県と宮崎県。
このもやもやが解消されることはあるのでしょうか。

ま、今日のところはいいや、笑

それではまた来週
お相手はミチコでした。


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