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パディントン

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   2016/01/19

衛藤賢史のシネマ教室

1956年にイブのプレゼントとしてマイケル・ボンドが、クマのぬいぐるみを購入し、家が当時パディントン駅の近くにあったところから<パディントン>と名付けて、そこから着想を得て書かれた『クマのパディントン』は、以来世界中の児童文学のファンから支持を受けシリーズ物として刊行され、全世界で3,500万部以上を売り上げている児童文学の金字塔的作品として有名である。
その二足歩行し人語を解し喋る小熊のパディントンが、ロンドンの街中を駆け回る様をCGと実写の融合で見せるこの作品は、子供たちにとって楽しい夢にあふれる作品として仕上げてきたし、大人も十分に楽しめれるウィットに富んだ内容ともなっているのだ。ペルーの山奥に住むパディントン一族のクマは、人類が未発見の知能の高いクマ族である。イギリスの探検家と遭遇したパディントンのおじさん夫婦から、その探検家にもらったという赤い帽子を身に着け、大好きなママレードをトランクに入れパディントンはロンドンに旅立つ。
苦労の末、ロンドンのパディントン駅についた小熊は、そこで出会ったブラウン一家と出会いお母さんのメリーから、その駅名の;パディントン;と名づけられブラウン一家の家に泊めてもらうことになる。
変わり者のブラウン一家で、一夜のはずが宿泊がメリーの取り成しのより一緒に住む羽目になったパディントンは、おばさん夫婦が知り合った探検家を探すことにする。
子供思いのお父さんのブラウンは、最初は難色を示すがパディントンのまっすぐできれいな心にジュディやジョナサンの子供たち、一緒に暮らしているバードpばさんがパディントンと仲良くなり、ブラウンも気にいってブラウン一家の仲間になる。
その頃、ミリセントと呼ぶ美女がパディントンをつけ狙いはじめた。
探検家を探すために一家が揃ってロンドンの街中をパディントンと駆け巡る内、パディントンがミリセントに捕まってしまう。さあ大変!ブラウン一家はパディントンを助け出す事が出来るか…!!
異種を受け入れる心と、異種というだけで排除しようとする心の有様を、ファンタスティックな物語に巧みに挿入し、子供たちの心に素直に訴える内容は、この混沌の時代にサイコーの教科書にもなる楽しい作品ともなっているのだ。
ぼくのチケット代は、2,100円出してもいい作品でした。
星印は3つ半差し上げます。

5点満点中3.5点 2100円

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