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3/23(日)の放送内容

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   2014/03/23

50/50 Hearty Party!!

本日のゲストは、石川淳哉さん(51歳)。
佐賀関の大志生木出身。現在は東京で、TV-CMや雑誌広告、ウェブサイト、イベントなどのプロデューサーをしていらっしゃいます。
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ご自身を、「ソーシャル・バリュー・クリエイター」と呼ぶ石川さん。ソーシャル・バリュー・クリエイターとは、社会的な課題を、わかりやすく多くの人に伝えていく作業をする人。
あの有名な絵本「世界がもし100人の村だったら」の制作に参加して以来、石川さんは、放っておくと難しくなっていくことをわかりやすく伝えるのが使命だ、と感じるようになりました。「世界がもし~」の制作は、問題をシンボライズすることで社会が変えられると思った、その入口でした。


東日本大震災の日、石川さんは麻布十番のオフィスにいました。長い時間揺れました。テレビで、マグニチュード8.8が9.0に訂正され、世界最大級になったと報じられると、
「とうとう世界最大級マグニチュード9.0になったのか。じゃあ復興のエネルギーも愛も、世界最大級にしなくっちゃね」と、ツイッターにつぶやいたのです。すると、リツイートのお知らせが、二晩鳴りっぱなし…。リツイートは250万回にもなり、8カ国語に訳されて世界中に広がりました。本にもなったそうです。
「世界最大級の愛と勇気で復興に立ち向かう、と宣言しちゃった。そしてみんながそれを広めちゃった。もうあとにひけなくなっちゃった(笑)。そこで国と連携しながら正しい情報を発信するポータルサイトを作ったんです。1年たってそれは、国が認めた公益社団法人『助けあいジャパン』になりました」。
次に石川さんが考えたのは、若い力を東北に届けよう!ということ。
元気で時間がある学生を、時間はないけど気持ちとお金を持っている大人が行かせる、『きっかけバス』というプロジェクトを立ち上げたのです。
「『きっかけバス』は、学生たちを次世代の防災リーダーに育てるためのプロジェクト。大学生たちが被災地でボランティア活動をし、被災者の方々と交流をします。体を、ハートを動かしての活動です。呼びかけるとわずか1日で定員に達しました」。
2月12日~16日、大分を出発した40人の学生たちは、岩手県、宮城県、福島県へ。
途中で大雪が降り、24時間でわずか200mしか進まない事態に巻き込まれました。期せずして、自然災害の大きさを知ったのです。
「大分に戻ってから、この経験をどう生かすか、の会議を開きました。みんなとても頼もしかったです!」。
南海トラフ地震が起きたら、大分県だけで2万2000人が亡くなると言われています。1人でも多くの命を救いたい。そのために、若い防災リーダーが必要だと石川さんは力説します。
この『きっかけバス』の活動は、今後10年間は続けていく予定です。そうすれば、防災リーダーは40人×10年で400人育ちます。これを全国47都道府県で展開。
石川淳哉さん、アイデアもさることながら、その行動力、早さに脱帽。50/50世代、すごい!
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小さい頃はスーパーガキ大将だったという石川淳哉さん。ずっと学級委員をやっていました。スポーツはサッカー、清武弘嗣選手のお父さんとボールを追いかけていたそうです。
18歳まで大分で過ごし、大学は早稲田大学へ進学。大学に入ると当時に、マガジンハウスでアルバイトを始めました。月刊「平凡」の取材では、小泉今日子のかわいさにノックアウトされました。手まりのような顔で、「ポケットに入れて持って帰りたかった」そうです。


石川さんは現在、温泉力発電を始めるための準備に取りかかっています。
温泉力発電、略して「温発」←すでに商標登録も済ませました。早っ。
”世界初、電気自動車だけが走る島・九州”を目指しているのです。世界に誇る温泉地・別府のポテンシャルは高く、エネルギー自給率300%を見込んでいます。
鹿児島、熊本と、これらの温泉力を加えると、九州全県の電力をまかなえると試算しているそうです。
「どこか後ろめたい電力じゃなく、自然からの電力なんて素敵じゃないですか^^」。

折しも国土交通省が、2020年に電機自動車のハイウェイのインフラを整えようとしていて、電気自動車構想は、遠い将来の話ではなさそうです。
石川さんはケロッと、「10年で!」とおっしゃいます。
私たちにできることはなんでしょう、と伺うと、
「興味を持って、見ていてください」。
たいへん刺激を受けた石川淳哉さんのインタビューでした。
そんなわけで、本日はゲストタイムを延長してお届けしました。

 

石川淳哉さんの会社、ドリームデザインのホームページはこちら。
http://www.dream-d.net
助けあいジャパンのホームページはこちら。
http://tasukeaijapan.jp
寄附を受け付けています。

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石川さんの会社のアートワークの一部をご紹介。松任谷由実さんともお仕事をなさっています。

 

リクエスト曲は、石川さんがプロデュースした松任谷由実の「(みんなの)春よ、来い 2012」。
1万人の大合唱が入ってます。iTunesでダウンロードすると、全額寄附されますよ。

石川淳哉さん、お忙しい合間をぬってのご出演、まことにありがとうございました。

次なる展開に期待しています!


番組へのリクエストやメッセージは、おはがき、ファックスでお寄せください。
宛先は、870-8620 OBSラジオ「50/50 Hearty Party!!」まで
ファックスは、097-558-5071 です。

 

それではまた来週。
お相手はミチコでした。

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