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【邦楽アンサンブル銀河】 年に一度の箏と尺八の調べ

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   2017/02/15

だいぎんサタデイコンサート

箏(こと)など日本古来の曲の作曲者を目にする時、「検校(けんぎょう)」という名前を見かけませんか?お正月の時によく耳にする六段の調べを作曲した八橋検校、生田流の祖である生田検校などなど・・・。「検校」は中世や近世の日本においては目の見えない人が就く役職(盲官)の最高位の名称でした。大きく分けてそのランクは検校、別当、匂当、座頭の順でさらに細かく70以上に分けられていたそうです。江戸時代になると幕府は箏、三味線、鍼、按摩などそれぞれの盲人団体を公認し、保護しました。今のような社会保障制度のなかった時代の障害者の自立支援、保護政策と言えるかもしれません。こういった政策が江戸時代の音楽や鍼灸医療の発展を大きく促したとも言われています。
 
試聴は幕末に活躍した吉沢検校作曲の「春の曲」です。

【邦楽アンサンブル銀河】 年に一度の箏と尺八の調べ
放送日 (2017/2/18,2/25)
出演者 菊芙路洋子(きくふじ・ようこ / 箏)
庄司 悦山(しょうじ・えつざん / 尺八)
共演(箏)
菊芙美和代(きくふみ・かずよ)
菊芙栄なお美(きくふえ・なおみ)
足立ひろ子(あだち・ひろこ)
写真 【邦楽アンサンブル銀河】 年に一度の箏と尺八の調べ
プロフィール 写真中央、銀鼠の着物姿が菊芙路洋子さん。現 公益財団法人 当道音楽会本部理事、大分県三曲協会理事で、臼杵高校筝曲部の講師を長年務めていらっしゃいます。生田流筝曲教授としておよそ40年、門人の指導育成にあたっているほか、アメリカオランダ、ニュージーランドなど海外でも公演を行っています。
写真右、背広姿の男性が尺八の庄司悦山さんです。去年、都山流尺八のコンクールで大分県代表に選ばれ、九州でも3位の成績を残されています。
演奏曲目 (2月18日)
雪が降る
作曲:サルバトーレ・アダモ
ミレニアム・ロード
作曲:水野 利彦
(2月25日)
月に寄する三章より第1、第3楽章
作曲:森岡 章

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