記事 > OBSラジオ > だいぎんサタデイコンサート > 【小野聡美・吉元優喜乃】 ソロ楽器としてのコントラバスの魅力
2017/05/10
ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスには4本(一部特殊なもので5本)の弦が張ってあります。弦を指で押さえずに弾くと、ヴァイオリンでは高い方の弦から「ミ」「ラ」「レ」「ソ」、チェロは「ラ」「レ」「ソ」「ド」の音が出ます。ヴァイオリンやチェロ、ビオラ、コントラバスにはギターのようなフレット(ここを押せば、この音程が出ますよ・・・という基準の線)がありません。なので指で押さえずに出た音(開放弦といいます)を基準にして「ここを人差し指で押えれば“シ”の音が出る、中指で押えれば“ド”の音が出る・・・」ということをポジションで体におぼえさせます。当たり前ですが、その音はその場所にしかありません。しかし!今回小野さんから驚くべきお話を聞いてしまいました。コントラバス奏者はオーケストラで演奏する時とソロで弾くときはチューニングを変えているそうなんです!!先述の開放弦が、オーケストラで弾くときは高い方から「ソ」「レ」「ラ」「ミ」、ソロの時は「ラ」「ミ」「シ」「ファの♯」となるようにチューニングしているそうですが、弦楽器経験者としてはこれはスゴイとしか言い様がありません!「ここを押えれば何の音がでるか」体でおぼえなきゃいけないのが2種類×全部の音!!自分だったら演奏してパニックになる自信があります。コントラバス奏者ってスゴイ・・・
試聴はボッテジーニ作曲のエレジーです。
【小野聡美・吉元優喜乃】 ソロ楽器としてのコントラバスの魅力 | |
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放送日 | 2017/5/13,5/20 |
出演者 | 小野 聡美(おの・さとみ / コントラバス) 吉元 優喜乃(よしもと・ゆきの / ピアノ) |
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プロフィール | コントラバスの小野さんは、大分市の出身です。大分で行われた日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会を聴いたことがきっかけでコントラバスを始め、大分高校音楽コースに入学。卒業後、東京芸術大学 音楽学部へ進学しました。現在は、東京を拠点にフリーのコントラバス奏者として精力的に活動していらっしゃいます。平成25年には大分市の南部公民館で大分市「どこでもコンサート」に出演し、好評を博しました。故郷の大分で演奏活動をしたいとの思いも強くお持ちで、4月から大分でコントラバス教室もスタートさせています。 ピアノ伴奏吉元さんは、鹿児島県立松陽(しょうよう)高等学校音楽科卒業。大分県立芸術文化短期大学音楽科、認定専攻科をいずれも首席で修了されました。第9回 九州新人演奏会、第84回 読売新人演奏会に出演されています。現在は大分県立芸術文化短期大学の演奏員を務めていらっしゃいます。ウェンズデイコンサートには初出演ということです。 |
演奏曲目 | (5月13日) 愛燦燦 作曲:小椋佳 吟遊詩人の歌 作曲:グラズノフ (5月20日) 見上げてごらん夜の星を 作曲:いずみたく エレジー 作曲:ボッテジーニ |
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