前作で渡辺謙が扮した芹沢猪四郎博士がゴジラを救うため犠牲となったのですが、今作で小栗旬が芹沢博士の息子・芹沢蓮役でハリウッド・デビューしています。
深海深くに姿を消したゴジラが、再び地上に姿を現した!その怒りの原因がつかめない人類は、苦汁の決断をし<髑髏島スカルアイランド>で平和な暮らしをしているコングを、コングと意思を通じる少女たちと共に島からゴジラの対抗馬として連れ出した。実は、ゴジラが姿を現した原因は謎の組織にあったのだが、そこには亡き芹沢博士の息子・芹沢蓮(小栗旬)の姿もあった。ここに古来神話の世界で覇権を争ってきた最強の怪獣ゴジラとコングの戦いが、現代社会で実現してしまう結果になった。南極の地底深くにある地球重力の反転した地下世界が、怪獣たちの故郷である事を突きとめた現代科学の力によって、コングはそこに導かれていく。しかし、それを察知したゴジラは途方もない力を使って地上から穴を開けてコングを地下世界から引上げ、香港でゴジラとコングの最強の怪獣の覇権を巡っての熾烈な戦いの幕が切って落とされる。しかし、謎の組織の開発したメカ・ゴジラも加わってきた戦いは、三つ巴の様相を呈してしまう。さあ!最後に残るのはゴジラかコングか、はた又メカ・ゴジラなのか…?
狂言回しとして、謎の組織に忍び込んだ3人組のデコボコ・トリオの珍妙な活躍をユーモラスに嵌めたり、<髑髏島>でのコングとコングと意思を通わせる少女の姿を描いたりのサービス満点の演出ぶりだが、少しサービス過剰ぎみとなりストーリー構成がまとまりがないのには閉口してしまうシーンが多々あるものの、大画面いっぱいに展開するゴジラとコングの対決ぶりに、ゴジラ・ファンは十分満足させてくれる迫力ある絵柄となっていたと思うのだ!日本が生んだゴジラと、アメリカが生んだキング・コングの対決。どっちが勝つのか!楽しみにしているファンは多いと思うが、それは見てのお楽しみとしておきましょう!
ぼくのチケット代は、2100円出してもいい作品でした。
星印は、3ッさしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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