4年前の「ニワトリ☆スター」から、出演者のキャラクターを一新した続編です。全編にシュールなエピソードが続く、<アソビ心>の満載されたファンキーな内容となっている作品なのです。
幼馴染の草太(井浦新)と楽人(成田凌)は、いろいろな事情から人生に疲れていた。楽太の発案でふたりは、草太のオープンカーで≪火の鳥≫探しの当てのない自由気ままな旅に出かける。そんな気ままな旅のふたりの前に、次々と現れる奇妙な人々たち。農業ラッパー、SM城の一味、自転車でのひとり旅の青年、妖怪スナックの面々、独り住まいの寺で悟りを説く僧侶、無人映画館の主。いずれも何かしらの孤独をかかえ、世間を捨てたと思われる人々だった。そんな、ふたりの奇妙な旅の物語と並行して現れる、謎の花嫁(沙羅マリー)や裏社会の男(津田寛治)の存在が、草太と楽太の隠しごとを次第に明らかにしていく・・・。
全編がファンキーな描写に彩られたこの作品は、物語の流れがしっかりした内容を好む映画ファンにはお勧めしません!草太と楽太の旅の前に次々と現れるファンキーでサイケデリックな事象のエピソードの数々を気楽に楽しみながら、ふたりの孤独な心象をおもんばかるだけでいいと思います。
ぼくのチケット代は、1900円出してもいい作品でした。
星印は、2ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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