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ドリーム・ホース

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   2023/01/17

衛藤賢史のシネマ教室

<事実に基づく話>とクレジットに表示されるが、「ほんまかいな」と大阪弁で言いたくなるような、破天荒で楽しく感動する作品なのです。競馬が好きな方には(もちろん競馬に関心のない方にも)是非とも!お勧めしたい、超楽しい内容となっているのです!!

イギリス・ウェールズにある、閑古鳥が鳴くような谷あいの小さな村。この村の住人である中年の主婦・ジャン(トニ・コレット)は、関節痛の夫と二人暮らしをしながら、スーパーマーケットのパートと親の介護だけの“何もない人生”を送っている。昔は鳩レースや犬の調教などしていた動物好きだったが、今はそれもしていない。そんなジャンが、バーで馬主経験のあるハワードの話から安い値段の雌競走馬を買い、生まれる仔馬を競走馬に育てることを思いつき、村に住む有志を募って、週10ポンド出し合って共同で馬主になる組合を作ることを思いつく。そして彼らの夢と希望を乗せ、生まれた仔馬に『ドリームアライアンス(夢の同盟)』と名付け、ハワードが知る?専門調教所で強引に訓練してもらう。若馬となった『ドリーム』は、村人たちの願いが叶い、初めてのレースで4着になり、いくばくかの配当金を獲得し組合の仲間を喜ばせる。『草原からやってきた馬』と呼称され『ドリーム』は、予想外の強さで草競馬での入賞を重ね、本格的な競馬に出走することになる。ジャンや、『ドリーム』の世話で元気になったジャンの夫や、組合に加わったハワード、村の組合員たちが固唾を飲みながら見守る中・・・。

欲しいのは金だけでなく、さびれた村の人々に心に生まれた夢と誇りの【胸の高鳴り(ホウイル=ウェールズ語)】の人生の逆転劇を描くこの作品は、痛快無比であり、見る人の心までを奮い立たせる快作となっていたのです!新しい年に夢と希望と勇気を与える映画として、お勧めしたい気持ちの晴れる作品でした。

ぼくのチケット代は、2500円出してもいい作品でした。

星印は、4ッ半さしあげます.

5点満点中4.5点 2500円

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