「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。
1 月 18 日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました(^^♪
今回は、惜しまれながらも今年 4 月に 35 年のロングランに終止符を打つことが発表された「オペラ座の怪人」の話題でした。
公演回数は 13900 回、延べ 1980 万人の方々が観劇し、売り上げにすると日本円で 1890 億円だそうです。
数字が大きすぎて想像すらし難いですが…
入れ替わり競争の激しいブロードウェイで不動のロングランを続けていた、
「いつでも観られる名作」の公演終了の発表は、ミュージカルファンに大きな衝撃を与えたのか、
閉幕の発表から 24 時間で、なんと日本円で約 2 億円を売り上げ、その人気の高さを改めて誇示することになりました。
その後、ファンの声に応え、千秋楽を 2 か月延長し、4 月 15 日にするという朗報も話題となりました。
「当たり前が当たり前ではなくなる世界」。
今回の閉幕は、決してコロナ禍だけが要因ではありませんが、とは言え大きな要因の一つであることに間違いはありません。
私がこの番組を担当させていただくことになったのも、この「当たり前に舞台を観ていたことが当たり前ではなくなった」という、
コロナ禍における舞台の在り方の変化に焦り戸惑ったことが一つのきっかけです。
「次の機会で観ればいいか!」、「また東京に行く機会があった時に観よう!」。
私は舞台好きを公言していますが、それでもそのような気持ちで日々を送っていました。
しかしコロナ禍において、否応のない舞台休演期間が数か月にわたり、その後も収容人数制限が生まれ、
関係者に感染者が出た場合は急遽の休演もあり得るという在り方がスタンダードになりました。
今、舞台を観に行く私たちは劇場に入り、席に座り、緞帳が開くまで、果たして本当に幕が開くのかどうかわからない状況下にあります。
舞台に携わるすべての方々の金銭的、精神的負担がどれほどのものになっているのか。。。
そんな過酷な環境でも舞台(エンターテイメント業界)は在り続けます。
「当たり前が当たり前ではなくなる世界」。
とっても怖いことです。変化を柔軟に受け入れることも大切なことですが、
当たり前を守り続けるために自分に何ができるのかを考え、できることを見つけ邁進することも必要なことだと思っています。
私は、この番組を通して舞台の素晴らしさを皆さまにお伝えし続けます。
そして、一人でも多くの方が舞台に興味関心を持ってくださり、劇場に足を運んでくださったらと願っています。
*中央部 ピンクで囲んだ投稿です。(2022 年 9 月 30 日投稿分)
番組でもお話ししたのですが、オペラ座の怪人公式インスタ“phantomopera〟で公開されている、
怪人ファントムからのメッセージがとにかく素晴らしいので、是非是非ご覧いただきたいです。
作品の世界観を大切に、最後の引き際まで美しく、世界中のファンが楽しめるようにというカンパニーの意気込みや心意気をお感じいただけると思います。
私の夢の一つは、「ブロードウエイでオペラ座の怪人を観る」ということでした。
この状況ですので、すぐに観に飛んで行くことは叶いません。
一つの夢は破れたことになりますが、同じような夢を抱き続けてきた世界中のオペラ座の怪人ファンへのメッセージのようにも感じました。
またいつの日か再演されることを心より願っています。
♪今日の曲
1 曲目 オペラ座の怪人・劇団四季ロングキャストバージョンより「オペラ座の怪人」
2 曲目 Duets より「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」
次回の放送は、2 月 1 日(水)です。
ぜひお楽しみに(^^♪
ステージナビゲーター★飯田裕美
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