「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。
3月15日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました(^^♪
今回は、3月11日に開幕したばかりの話題作、ミュージカル「ジキルとハイド」のお話を中心にさせていただきました(^^♪
「ジキルとハイド」は、2001年に鹿賀丈史さんの主演で開幕し、その後4回上演を重ね、2012年に石丸幹二さんがバトンを受け継ぎ3回公演、今年延べ8回目の公演となりました。
今回は、8回の歴史で初めてのWキャスト公演。柿澤勇人さんと石丸幹二さんのお二人で公演中です。
石丸幹二さんは今回の公演をご自身にとって「ジキルとハイド」ラストステージと表明されています。
2023年Ver.(左)・2012年Ver.(中央)・2016年Ver.(右)
ストーリーは、19世紀のロンドン。医師であり、科学者のヘンリー・ジキルが、今にも亡くなってしまいそうな父親のために考案した新薬、「善と悪を分離する」という薬を、周囲の反対を押し切り、自らの身体で実験する。その結果、悪の化身となる「ハイド」がジキルの人格とは別に出現してしまい、様々な事件を街で起こしていく、という内容です。
今回、「石丸ジキル最後の変身、柿澤ジキル実験開始」というキャッチコピーも、ジキルとハイドの世界観が活かされていると話題を呼んでいます。
フライヤーもとっても素敵なデザインです。
ジキルとハイドが世界的に愛され続けている要因の一つは作曲家、フランク・ワイルドホーンさんの音楽性の豊かさだと思います。
どの曲も情緒にあふれ、スピーディーで緩急の差が激しく、聴いている私たちの心を鷲掴みにします。
また、「人間の持つ二面性」というテーマも非常に興味深いです。
人間誰しもが持ち得ている二面性。自覚しているところもあれば、無自覚で持ち得ている部分もあるかもしれない。自分の中の「善と悪」を垣間見てしまいます。
それぞれの人がそれぞれの立場で共鳴する箇所が多いと思います。
私は今回、幸運にも初日を鑑賞することが叶いました。
作曲家のワイルドホーンさんが来日されていて、演出家の山田和也さんとともに舞台挨拶をされました。
キャストの皆さま、製作の皆さま、オーケストラの皆さま、そして観客の皆さま。
みんなみんな満面の笑みに包まれた、ずいぶん久しぶりのオールスタンディングオベーションの時間を堪能させていただきました。
劇中で、「時が来た」というテーマ曲を歌うシーンがあるのですが、歌い終わったあと拍手が鳴りやまずショーストップしてしまいました。
数多くの舞台を観てきていますが、ショートストップを体験したのは初めてです。
それほどに素晴らしい歌のシーンでした。
オーケストラピットにいる指揮者の塩田明弘先生が、小さなガッツポーズを何度も何度もして、主演である石丸幹二さんを称えている姿は、数日経った今も目に焼き付いており、舞台の醍醐味を堪能させてもらえたことに感謝の思いを募らせています。
♪今日の曲
① 「プロローグ」 ミュージカル「ジキルとハイド」2016年版キャストハイライト・ライヴ録音盤
② 「時が来た」 2022.12 製作発表バージョン
次回の放送は、4月5日(水)10:10~です。
ぜひお楽しみに(^^♪
ステージナビゲーター★飯田裕美
©2024 Oita Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.