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4月9日放送分

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   2023/04/10

50/50 Hearty Party!!

本日のゲストは、NPO法人 由布院アートストック理事の
安部順一さん。

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さっそく差し入れをありがとうございます!

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おいし~! パッケージもおしゃれ~!
安部さんは湯布院で、「由布院ときの色」という美味しいお菓子のお店をなさっています。

ゲストコーナー1曲めは、
安部さんが大好きな大分のバンド、ザ・ダイヤモンズのTRIPからスタートしました。

この曲は、東勝吉さんという画家のドキュメンタリー映画「99~ninety-nine~東勝吉孤高の無名画家」の挿入歌。
安部さんは今、東勝吉さんの作品の保管、展示はもとより、
東勝吉さんの足跡にならった、公募展に取り組んでいます。
題して、「陽はまた昇る」。

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東勝吉さんについて、少しご紹介しますね。
1908(明治41)年、日田市で生まれた東さんは、木こりとして生計を立てていました。
一度山に入ると、何カ月も山で暮らす。そんな日々の中で、移りゆく山の色彩に魅了されていきます。
83歳で木こりを引退し、湯布院町の老人ホームに入所。
特にやることもなく、時間を持て余していたところ、ホームの園長から、なにか生き甲斐を探しませんか
と声を掛けられ、
「趣味もないが、小学生の頃、絵を褒められたことがある」
と伝えると、それなら絵を描きましょうよ!と絵筆を渡されたのです。

それから毎日毎日、東さんは絵を描きました。
東さんの絵は、構図が個性的ながら素朴な味わいがあり、
なにより色彩がとても豊か。
水彩画とは思えないほど、はっきりとした色で表現されています。
かつて山の中で見た、さまざまな色が再現されているのです。

安部さんは、東さんが99歳で亡くなるまで、13年ほどのお付き合いがありました。
次々生まれる東さんの絵の感性に、圧倒され続けたそうです。

安部さんは今、第7回「東勝吉賞水彩画公募展 陽はまた昇る」に関わっています。
この公募展の最大の特徴は、
東さんが絵筆をとった83歳以上の方で、83歳以後に制作された水彩画が対象ということ。

え!すごい条件ですね!
ですが毎回、海外からも応募がある人気の公募展なのです。

送っていただいた作品は、由布院駅アートホールに展示するほか、図録に掲載し、応募者に贈呈するとのこと。

詳しくは、こちらをご覧ください。
https://yufuinengine.wixsite.com/r83suisai

83歳からでもまだまだできることがある。
われわれ(アラカン)まだまだ子どもだなぁと感じた時間でした。

安部順一さんからのリクエストは、
ザ・ダイヤモンズ「ひとりぼっちの気がした夜」
この曲も、東さんの映画の挿入歌です。

「素晴らしい孤独がここにあった」

自分の内側を見つめ直したいと思ったミチコでした。

安部順一さん、ご出演ありがとうございました。
作品の展示が始まった時は、ぜひまた教えてくださいね。

それではまた来週
お相手はミチコでした。


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