「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。
5 月 17 日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました(^^♪
今回は、真由美さんからご質問いただき、私が日々舞台から学びを得ている「仕事との向き合い方」についてお話をさせていただきました。
最近鑑賞したばかりの「ジキルとハイド」を例に出しながらお伝えさせていただきましたがいかがでしたでしょうか?
今回は冒頭に、「プリンシパル」・「アンサンブル」・「スウィング」の 3 つの役割についてもお話をさせていただきました。
大枠でご説明しますと、
●プリンシパル…主役やそのほか物語のメインとなるキャストのこと。
役名や台詞がある。メインキャストとも言われる。
●アンサンブル…役名のないキャストを演じることが多く、シーンごとに異なる役を演じる。
演技力やダンススキルなども要求され、メイクや衣装も早替えしなければいけないので、公演本番中は慌ただしく動いていることが多い。
●スウィング…基本的には公演には出演しない。急なアクシデントや怪我・体調不良によって、
その役の方が本番に出演しないことが最善である。と判断された場合、代わりに出演する役割。
となります。
コロナ禍以降、特に注目されている「スウィング」。
私は、このスウィングの方々から、仕事に対する向き合い方やプロ意識の高さを学ぶことが多いです。
私は、舞台関係者として仕事に従事したことがないため、舞台に関わる本や映像などから学んだ範囲の知識でしかありませんが、
一人で何役分ものダンスや立ち回り、歌を覚え、稽古は本役中心に行われ、
「役を作り上げる」という、多分役者としての醍醐味の大きな一つは、ピンチヒッターという要素を担うために、本役の方が築き上げた役に準じて覚え込む。
それでいて、カンパニーの無事を願う=自分の登板がないことを願う。という日々。
自分の役割を全うする「プロの精神」をものすごく強く感じます。
舞台は、たくさんの役割の方々が集まって一つのカンパニーを築きます。
そして、そのカンパニーの絆の強さは、舞台のあらゆる意味の完成度として顕著に客席に座る私たちに伝わってきます。
今回、エピソードでお伝えしたのは、W キャストでジキルとハイドを演じた石丸幹二さんの SNS 投稿についてでした。
舞台公式発表以降、他のキャストさんが石丸さんと一緒に写った写真を投稿されることは
ありましたが、石丸さんご自身が投稿をなさることは、大千秋楽(石丸さんのジキハイ卒業日)前日までありませんでした。
その前日、石丸さんの SNS に突如現れた写真は、ものすごい笑顔で肩を組みあうスリーショットでした。
中心に石丸幹二さん、その両脇にはジキハイスウィングを担われたお二方のお姿が…
これを見た瞬間、湧き出る涙を抑えることができませんでした。
もちろんこれはただの偶然かもしれません。
でも、日々表に出ることはなく地道にカンパニーを支えているお二方に、スポットを当てたいという座長の思い溢れる優しさを私は感じました。
こんな座長だと、どんな苦しさや辛さがあっても共に歩いていきたいと思うだろうなぁと
思いましたし、私もそのようにありたいと固く決意しました。
仕事に真摯に向き合うことって、個々がプロ意識を高め、互いを尊重する。
シンプルに、人が人を大切にしていくことだと思っています。
今回は、そんなお話でした(*^-^*)
♪今日の曲
1 曲目 「ジキルとハイド」より 「あんな人が」
2 曲目 「My Musical Life」より 「知りたい」
次回の放送は、6 月 7 日(水)10:10~です。
ぜひお楽しみに(^^♪
ステージナビゲーター★飯田裕美
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