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10 月 4 日 ON AIR!

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   2023/10/04

NO STAGE NO LIFE!

「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。

10 月 4 日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました(^^♪


本日は、知っておくと便利な“舞台用語”の話題を中心にお届けしました。


①オーケストラピット

② ベル・2 ベル

③カーテンコール

④初日・中日・千穐楽


上記 4 つの舞台用語でした。


①オーケストラ・ピット

略してオケピです。

オペラやミュージカルなどに対応した劇場では、舞台と客席の間にオーケストラ・ピットが設けられています。

オケピとは文字通り、オーケストラ(楽団)のピット(場所)という意味で、観客席からは見えないように、舞台面から下がった位置にあります。

チケットを取る際は、このオケピを利用する作品かしない作品かによって、客席の最前列が変わってきますので注意して確認をしてみてください。

多くの劇場の場合、オケピは大体 3~5 列分あります。

大分のグランシアタは 6 列目までがオケピです。

グランシアタでは、オケピを利用する作品の場合は、最前列が 7 列目となります。

ミュージカルではオケピを使うことが多いのですが、客席数を確保したい場合などは、舞台裏で演奏されることも多いです。

オケピの席は可動席のため、他の席と違い高低差がなくフラットなので、前列の方と頭や身体が被ることも多くなります。

小柄な方は、後ろの席になったとしてもオケピではなく、高低差のある常設の席が見やすいかなと思います。


②1 ベル・2 ベル

通常、開演の 5 分前に鳴るベルを 1 ベル。開演直前に鳴るベルを 2 ベルと呼びます。

1 ベルでロビーにいらっしゃる方々に、「そろそろ客席にお入りください」と伝えるためのベルですので、聞き逃しのないようにすると便利です。

休憩時も同じように 5 分前に 1 ベルが鳴りますので気にかけてみてください。

最近の作品は、2 ベルが鳴らない演出が非常に多くなってきています。

先日から番組内でもご紹介しております、「ムーランルージュ」や「ラグタイム」は、客席の明かりがついている中に役者さんが登場し、だんだんと暗くなり物語がはじまるという演出でした。

今後は、ますます1ベルを聞き逃さないようにしていかなくてはいけません。


③「カーテンコール」

「カーテンコール」は、舞台公演が終わった後、舞台袖にはけた出演者を、観客が拍手などで呼び戻すことです。

演劇におけるカーテンコールは、アンサンブルの方々から舞台に現れ、最後に主役やタイトルロール、座長などが登場、という流れがほとんどです。

またミュージカルの公演においては、最後にオケピからオーケストラや指揮者が挨拶をするケースも多くなっています。

似た言葉で、「アンコール」がありますが、「アンコール」は、再演を求める意味合いで用いられる言葉です。

例えばコンサートの本編終了後、「アンコール!」と言い、「もう一曲!」とおねだりするような時に使われます。

最近、ようやく舞台に日常が戻ってきて、スタンディング・オベーションもなされるようになりました。

「スタンディング・オベーション」は英語で、立って行う(standing)、熱烈な歓迎・自然に湧く大喝采 という言葉どおりの意味を表すものです。

全身を使って感情表現する欧米で生まれた言葉で、該当する日本語がないと言われています。

最近は、略して「スタオベ」とも呼ばれています。


④「初日・中日・千穐楽」

初日は「演目の初演日」、中日は、公演回数の真ん中の回のことです。例えば 10 日間公演があった場合、中日を 5 日目と勘違いしやすいのですが、1 日 2 回公演を行う日もあります。

よって、公演回数でカウントをした真ん中の公演の回を「中日」と呼びます。

千穐楽は、最終公演のことを言います。例えば、東京で公演を行った後、地方公演で、大阪・福岡と巡業する場合は、最終地である福岡公演の千穐楽日を「大千穐楽」と呼びます。

中日にはいくつもの習わしがあります。例えば、終演後に関係者が集まって行う一本締め。

公演の折り返し地点ということで、前半の無事に感謝し、後半に向けてより一層の盛況を祈っての手締めを行います。

役者さんが裏方さんへお祝いを出す「中日祝儀」(なかびしゅうぎ)という風習もあったりします。

現在では、役者さんが裏方さんへ挨拶回りをするなど、改めて挨拶をしあう程度になっていることも多いかと思いますが、私は、こういう舞台の風習がとても好きで、互いに認め合って、尊重し合う思いを、様々な形で表現し合うからこそ、チームワークの力が真の意味で培われ、育っていくと感じます。

千穐楽の「しゅう」の漢字は、季節の秋という漢字ではなく、「のぎへんに亀」の漢字を書きます。

昔の劇場は木造で「火」はご法度であり、知恵と長寿を象徴する動物「亀」という縁起を担いで、この難しい漢字を使うことになったと言われています。

一度開いた幕は降ろすことはできないし、期間中は幕を開け続けなければならない舞台の世界。

あらゆる人に感謝しながら、「初日」→「中日」→「楽日」へと進んでいきます。


写真①


お届けした曲

“ミュージカル・ラ・カージュ・オ・フォール”より、「今この時 2022 LIVE VERSION」

歌:石丸幹二・今井清隆・石川禅・坂元健児・安蘭けい・濱田めぐみ


次回の放送は、10 月 18 日(水)10 時 10 分頃からの予定です。

ぜひお楽しみに(*^-^*)


写真②


ステージナビゲーター★飯田裕美

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