19秒で世の悪を完全に抹消する腕前の「仕事」請負人・通称【イコライザー】、元CIAトップエージェントのロバート・マッコールの活躍を描いた作品の最終作です。
イタリアのシチリアでの麻薬に絡んだ事件で、背中に負傷したマッコール(デンゼル・ワシントン)は、アマルフィの静かな田舎町にたどり着く。この町で、やさしい医者に手厚く介護されたマッコールは、負傷が癒えるまで滞在することになる。町の人々は見ず知らずのマッコールを身内のように温かく接してくれる。長い時間をたった一人でだれにも頼らずに生きてきたマッコールにとっては、それはまさしく心の救いだった!マッコールは、この町を安住の地と心に誓い【イコライザー】を捨てる決心をする。だが小さなこの町にも、イタリアン・マフィアの魔の手が忍び寄る。無慈悲なマフィアは、この町を歓楽街にしようと町の人々を追い出そうと図り、言うことを聞かない人々を殺したり放火したりの傍若無人な行為をしていく。負傷の癒えたマッコールは、まずはシチリアの麻薬事件で浮かび上がったイタリアン・マフィアを追う若き女性・CIA捜査官のエマ(ダコト・ファニング)に匿名で連絡してCIAをイタリアに呼び寄せようと図る。エマは、この匿名の連絡が正しい情報と知りイタリアに赴く。その頃、町の人々を追い出そうとするマフィアの無慈悲な行動はさらに過激になっていく。マッコールは、これが最後の【イコライザー】の仕事として、単身イタリアン・マフィアに挑んでいく・・・。
『イコライザー』シリーズ最終作のこの作品は、我が物顔で善良な町の人々をいたぶるイタリアン・マフィアの無慈悲な行いに、激しい怒りをぶっつけるマッコールのバイオレンスの凄まじさに括目させられる内容となっているのです。
ぼくのチケット代は、2200円出してもいい作品でした。
星印は、3ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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