11月22日も「No Stage No Life!」をお聴きいただきありがとうございます
今回は、今秋「浅利演出事務所」にて演じられた「夢から醒めた夢」の話題を中心にお届けしました。
劇団四季の創始者である浅利慶太さんが、2014年に四季を引退されたのち、演劇事務所として立ち上げたのが「浅利演出事務所」です。
こちらでは、浅利慶太さんがプロデュースをされてきた作品を上演しています。
2015年 設立以降、昭和の歴史三部作の1つとして人気の高い「李香蘭」、神秘的な作品である「オンディーヌ」、「思い出を売る男」などを上演されてきています。
そして、この11月19日まで「夢から醒めた夢」という作品が上演されていました。
初演は37年前の1987年です。長きにわたり公演が続けられていることに、この作品の持つ“力”を感じることができます。そして、社会が様々な変容を遂げても人間としての根幹や、大切にしなくてはならない心。それは不変であることも教えてくれているように感じます。
私は、1998年と2007年に大分公演で観劇をいたしました。特に98年は、今は劇団四季を引退されていますが、ミュージカル界のトップ女優の方々、保坂知寿さん、堀内敬子さん、野村怜子さんがご出演されていて、俳優陣も荒川務さん、下村青(当時:尊則)、阿久津陽一郎さんなど錚々たるメンバーのご出演でした。
劇団四季は「作品主義」ですので、実際に鑑賞している時は、あまり役者さんを意識して観ることとはありません。今のように事前にHPで役者さんを確認できるシステムも当時はありませんでしたから、当日劇場でキャストボードを見て配役が初めてわかるという状況でした。
今回改めて1998年のプログラムやキャスト表をみて、喜びの声をあげたほどです。
これもまた“劇団四季”の楽しみ方の一つかもしれません。
今年は浅利慶太さんがご存命だったら90歳の節目だったということで、もしご本人だったら、この節目の年にどんな作品を上演しただろうかと、メンバーの皆さま方は思いを巡らせ、浅利慶太さんの信念とも言える、「人生は素晴らしく、生きるに値する」というメッセージ性が伝わりやすく、「生命の輝き」が感じられる作品として、春には「オンディーヌ」を、そして秋は「夢から醒めた夢」を選んだそうです。
ぶれない劇団の神髄を見せつけられているように感じます。
お届けした曲
「劇団四季オリジナルミュージカル*夢から醒めた夢」より、「愛をありがとう」
次回の放送は、12月6日(水)10:10~の予定です。
ステージナビゲーター★飯田裕美
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