クリスマス・シーズンに見る映画としてお勧めできる、ファンタジーあふれる作品です。超人気トップスターと下僕のような元・演劇仲間のマネージャーが、クリスマス・イブに、二人の人生が入れ替わったことから巻き起こる奇想天外な騒動を描いたファンタジー・コメディです。
トップスター俳優のパク・ガン(クォン・サンウ)は独身生活をエンジョイしている。若手女優とのスキャンダルがSNSで暴露され、元演劇仲間のマネージャーであるチョ・ユン(オ・ジョンセ)が忠告しても、それがトップスターの証しとはばからない生意気な奴。クリスマス・イブの夜、主演男優賞を受賞したパク・ガンはマネージャーで友人のチョ・ユンと酒場で酒を飲み、豪華なマンションに帰るため奇妙なクリスマス・ツリーを飾ったタクシーに乗り込む。車中で運転手から「もしも人生を選び直せるならば、どうするか?」とグデングデンに酔ったパク・ガンに奇妙な質問をする。翌朝、目覚めると豪華なマンションでなく、見慣れぬ郊外のちっちゃな家で幼い双子のロヒ・ロハと、かつて別れたはずの元・恋人のスヒョン(イ・ミンジョン)がなぜか妻として家事をしている姿を目の当たりにする。おまけにスヒョンによれば、パク・ガンは売れない役者で、チョ・ユンが映画界で君臨するトップスターとしていたのだ。信じられない境遇にパク・ガンは混乱ばかり。再現ドラマの無名の役者であるパク・ガンは、画家で教室を開いているスヒョンに養われるダメ男になっていたのだ。どんなに抗っても、今の境遇は変わらない。家計を助けるために、パク・ガンはトップスターのチョ・ユンのマネージャーとして働きはじめる。その内、パク・ガンは貧しいけれど愛する妻と幼い双子の生活が最高のものとなり、どんでん返しの生活を愛するまでになる。そして、再びクリスマス・イブの日、奇跡が・・・。
クォン・サンウのチャーミングな演技が満載されたこの作品は、クリスマス・イブ奇跡物語として、クリスマスを迎える観客の気分をほっこりさせながら楽しめる変形ラブストーリー・コメディとなっていたのです!!
ぼくのチケット代は、2300円出してもいい作品でした。
星印は、4ッさしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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