『シャーロック・ホームズ』シリーズなどで、人気のあるエンターテイナー作品の多い、ガイ・リッチーが監督・脚本を兼ねる、アフガニスタンの戦場でアメリカ兵士とアフガン人通訳の、互いの尊厳をかけた約束を描く、ヒューマンな内容の戦争サスペンスドラマです。
2018年、アフガニスタン紛争地帯。タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す、小隊を率いる米軍のジョン・キンリー曹長(ジェイク・ギレンホール)は、通訳としては優秀だが気難しい性格のアフガン人アーメッド(ダール・サリム)を雇う。通訳には報酬として家族ぐるみのアメリカへの移住ビザが約束されている。キンリーの小隊は、アフガニスタンの峻厳な山岳地帯にある、タリバンの爆発物製造工場を突き止め急襲するも、タリバンのこの地区の司令官に大量のタリバン兵を送り込まれ、キンリーとアーメッド以外は全滅してしまう。執拗なタリバンの追求でキンリーは瀕死の重傷を負う。武器も無く脱出する車のない荒れ果てた道を、100キロの米軍基地までアーメッドは意識が混濁しているヘンリーと共に困難な旅路に挑む。危機の連続の中、アーメッドはキンリーを捨てずに頑張り救出され、キンリーはアメリカ国内に搬送される。アメリカで治療されたキンリーは、アーメッドがアフガニスタン国内でタリバンから追われていることを知る。キンリーはあらゆる伝手を利用してアーメッドを救うため、再びアフガニスタンへ向かうが・・・。
ガイ・リッチー監督の演出が冴え渡る作品となっているのです。ハラハラドキドキの連続で、映画ファンを最後の最後まで引っ張る力量の確かな作品となっているのです!!キンリー演じるジェイク・ギレンホールと、アーメッド演じるダール・サリムの演技がサイコーにカッコいいのです!ラストの<コヴェナント>の意味である<絆・誓い・約束>の字幕に心を奪われ映画館を後にするでしょう。
ぼくのチケット代は、2400円出してもいい作品でした。
星印は、4ッさしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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