1980年代はじめ、プロレス界に歴史を刻んだ【鉄の爪=アイアンクロ―】<大きな手で敵レスラーの顔を鷲づかみにする必殺技>を得意とするアメリカの伝説的プロレスラー、元AWA世界ヘビー級王者、フリッツ・フォン・エリック<日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げた>を父に持ち、プロレスの道を歩むことになった兄弟の実話をベースに描いた作品です。
アメリカの宝と謳われたプロレスラーの父・フリッツ(ホルト・マッキャラニー)に育てられた息子の次男ケビン(ザック・エフロン)、三男デビッド(ハリス・ディキンソン)、四男ケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)、五男マイク(スタンリー・シモンズ)の4兄弟は、厳しい父の鍛錬で【プロレス界の頂点】を目指す逞しい男たち。長男を幼くして亡くしたフリッツは、ケビンをプロレスラーの後継者として幼い頃からレスラーとして鍛えていた。弟たちも多種目のスポーツをしながら、愛する父のためプロレスラーになる。しかし、頭角を現したデビッドが、日本でのプロレスツアーで急死したことを皮切りに、エリック家は次々と悲劇に見舞われ、いつしか『呪われた一家』と呼ばれるようになっていく!そんな中、ケビンは愛する妻や子供とフリッツ家族を守るため懸命に頑張るが・・・。
後にフリッツと兄弟の全員がアメリカのプロレスラーの『殿堂』に推薦されたというフリッツ・フォン・エリック一家の苦難の道を、ケビンの目を通して描いていくこの伝記作品は、1980年代の日本のプロレスラーのファンにとって感慨深い映画となるでしょう。また『ヘアスプレー』や『ハイスクール・ミュージカル』のキュートな容姿のザック・エフロンのケビンに扮するマッチョな肉体改造に、エフロン・ファンはびっくりするでしょう!!
ぼくのチケット代は、2100円出してもいい作品でした。
星印は、3ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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