記事 > OBSラジオ > アニマジン > #animazine 『劇場版すとぷり』監督・松浦直紀さんインタビュー/アニマジン 2024年7月21日放送
2024/07/21
大分放送 OBSラジオで放送中の『アニマジン』。3週目のコーナーは『今津留トイボックス』。7月19日から公開中『劇場版すとぷり はじまりの物語』の監督・松浦直紀さんが登場。アニメ愛についてトークしました。
1982年生まれのアニメーション監督、演出家、アニメーション作家。アニメの制作会社に勤めた後、独立してアニメーションを制作。最新作は7月19日から公開中の映画『劇場版すとぷり はじまりの物語』です。
アニメーションの監督はどのような仕事なのか。松浦直紀さんのこれまでの経験から語っていただきました。
――子供の時はどのような作品に触れて育ってきたのですか?
男の子が大好きなものは全部ひととおり楽しんでました。僕らの時代は『ドラゴンボール』がバイブルでしたので、みんな貪るように読んで、真似して、絵をいっぱい書いていました。僕はロボット物が好きだったんで『ガンダム』『勇者シリーズ』とかを観ていました。また特撮ヒーローも好きでずっと観ていました。
――松浦さんはその後、武蔵野美術大学に進学します。作品作りをしたいという気持ちが、高まったきっかけはあるんですか?
高校生の時に、テレビゲームでプレイしていたRPGをクリアした時に、誰かが作ってる物語ではなく自分でも作る側に行きたいなと思ったのがきっかけでした。武蔵野美術大学に入ったのもアニメーションを作りたいと考えていたからです。ただアニメ以外のこともいろいろ学びたかったんで、他の表現とかアートの世界に触れていました。
――社会人になってからはアニメの制作会社にお勤めでした。どのような仕事をしていたのですか?
制作進行という、いわゆるマネージャー職を担当していました。制作進行はアニメの始まりから終わりまでの全部の工程に関わるので、いろんなセクションの人の仕事を見ることができる、とても楽しい仕事でした。
――独立してからも多くの作品に参加しています。
面白ければ何でもいいと思って、あんまりジャンルとかこだわらず依頼があればやりますといって、最初はいろいろやってました。たとえば『進撃の巨人 The Final Season』の第80話の演出を担当したのですが、これは昔ちょっとだけ接点があったMAPPAプロデューサーが覚えていて、オファーしてくれたんです。もともと原作が好きで読んでいたので、スケジュールを聞く前に「やります」と返事をしました。
――クライアントからオファーがある仕事の他にも、オリジナルのアニメーション作品を制作しています。
短篇アニメーション『火づくり』です。 25分ぐらいの短編なんですが、この作品は2016年から制作資金の一部をクラウドファンディングで集めました。2021年の年末に完成して、現在はイベントで上映したり、Blu-rayの販売をしています。
――クライアントからオファーがある仕事とオリジナルでアニメーションを作ることは、たとえば制約があるなど違いがありますか?
クライアントからオファーがある仕事で何らかの制約がある場合、制約をむしろ面白がって、その中でどれだけ面白くできるかっていうところが腕の見せどころだったり、頭の使いどころだったりするので、むしろ制約がある方が燃えるタイプです。
――松浦さんの最新作『劇場版すとぷり はじまりの物語』ではどんな点に注目をして作品作りに取り組みましたか?
すとぷりの音楽の魅力を伝えたいと思っています。すとぷりのみなさんが日々リスナーさんのためにといういう思いで活動している想いに同調して、ひたすらファンの人に喜んでもらおうという気持ちで映画をつくりました。
いろんなスタッフと共に作品を作るのですが、一番大事なことは「人の話をちゃんと聞く」ことだと考えています。僕がどのような作品にしたいということもあるのですが、これはすとぷりの映画ですから「すとぷりのみなさんはどうしたいのか」っていうのを聞かなきゃいけないです。また、リスナーさんは何を見たいのかとか、制作に関わってる人たちは何をしたいのかとか、その気持ちを束ねていくことが大事です。
――最後にアニマジンを聴いているリスナーにメッセージをお願いします。
『劇場版すとぷり はじまりの物語』は最後の一コマまで愛情込めて作ったので、ぜひ大きい映画館で楽しんでください!
『劇場版すとぷり はじまりの物語』はTOHOシネマズ 大分わさだ/TOHOシネマズ アミュプラザおおいた/T・ジョイ パークプレイス大分で上映中です。劇場に足を運んで、映画の感想を投稿してください!
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