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9 月 17 日 ON AIR!

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   2024/09/19

NO STAGE NO LIFE!

「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。

9 月 17 日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました(^^♪


今回は小野亜希子さんと一緒にお届けいたしました♪

今回前半は 9 月 17 日に iichiko グランシアタで開催されました「ジーザス・クライスト=スーパースター・エルサレムバージョン」の感想をお話させていただきました。

写真①


劇団四季の舞台鑑賞の際は、まずこのキャストボードを探します!作品主義を貫く劇団四季。

昨今では毎週キャスト発表が為されていますが、ひと昔前まではこのキャストボードで初めて今日のキャストを知る事ができていました。


客席に入ると、目の前には、大胆なまでにあらゆる装飾を削り取った荒野が広がっていました。

イエス・キリスト(ジーザス・クライスト)が十字架にかけられるまでの、最後の 7 日間を描いたロックオペラミュージカル。

私は数回の鑑賞経験がありますが、曲が流れると「そうそうこの感じ!!」と胸が高揚します。

『キャッツ』や『オペラ座の怪人』の作曲家 A・ロイド=ウェバーと『ライオンキング』の作詞家ティム・ライスが 20 代の時に生み出した出世作で、

1973 年に劇団四季創立 20 周年を記念して公開された作品でもあります。ファンの多い作品の一つですね。

休憩なしの 1 時間 45 分は、私たちにジーザス・クライストの最後の 7 日間に没入させ、同じ時を感じさせる演出なのかと思わせるほど、舞台と同化した濃密な時間でした。

長く愛される、四季を代表する作品の一つを大分で鑑賞できてすごく嬉しかったです。


写真②


後半はラジオネーム「トララ」さんからのご質問、「飯田さんの好きな劇場とその理由」についてお応えいたしました。

全国各地、たくさんの劇場がありますが、300 人以上の客席数のある劇場は、全国に 3,000ほどあると言われています。

私は九州と東京の劇場数か所に行っているくらいです。

その中での話になり恐縮ですが、 やはり王道の帝国劇場が大好きです。

帝国劇場は、1911(明治 44)年に本格的洋式ホールとして建設されました。


写真③帝国劇場外観


総責任者は当時、東宝の役員をされていた、劇作家であり演出家の菊田一夫さん。

「世界一の舞台機構を備えた劇場を作る」をテーマに構想され、たくさんの芸術家や職人を設計段階から巻き込み、ともに空間を作り上げたそうです。


写真④

帝国劇場の象徴でもある、日本の祭りと舞台をダイナミックに表現した七色のステンドグラス

写真⑤

洋画家 猪熊弦一郎さんのサイン

写真⑥

ロビーの壁は、埴輪色のボーダータイル。陶芸家・加藤唐九郎さんの作品

写真⑦

現帝劇を所有する東宝が属する阪急阪神東宝グループの小林一三さんの彫像は、大分出身「東洋のロダン」と呼ばれた朝倉文夫さんの作品


建築内部のデザイナー建築家の谷口吉郎さんが、

「舞台の芝居を重要と考え、建築はその印象を一層深める役目にした。目で見、耳に聴いたものが、心に響くようにしたいと思った」と言葉を残しています。

帝国劇場は、劇場の中でも芸術的要素が高い劇場のように思います。ロビー内はまるで美術館です。

たくさんの方々の技や思想、工夫、努力が集結した劇場。

たくさんある劇場の中でも、私にとっては一番「人」のぬくもりを感じることができ、世界一の舞台機構での鑑賞が叶う、稀な劇場で大好きです。


残念ながら 2025 年 2 月に閉館ならびに再開発を迎えることが発表されています。

地方に住む私にとっては「いつか帝劇で舞台鑑賞をしたい。」と憧れ続けた場所で、

初めて足を踏み入れた時はその重厚感に震え上がってしまい、独特のオーラに包まれ歩む足が止まるほどでした。

この場所でたくさんの思い出を刻むことができました。

現帝国劇場に心からの感謝と新しい帝国劇場に思いを馳せていきたいです。

ラジオネーム「トララ」さん、DM をありがとうございました(^^♪


写真⑧

小野亜希子さんと。私が手にしているタオルハンカチは、帝国劇場クロージング記念グッズの一つ。

帝国劇場外観の刺繍が入った今治製のタオルハンカチです。


次回の O・A は、10 月 2 日(水)10:10~の予定です。

お聴きいただけますと嬉しいです。


お届けした曲

ミュージカル「レ・ミゼラブル」より、「スターズ 星よ」

歌:小野田龍之介さん


ステージナビゲーター★飯田裕美

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