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12月18日 ON AIR!

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   2024/12/20

NO STAGE NO LIFE!

No Stage No Life!」ステージナビゲーター飯田裕美です。

1218日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました(^^♪

 

今回は小野亜希子さんとご一緒に、2024年に私が観た作品の振り返りを行いました♪

 

今年もたくさんの作品を鑑賞する機会をいただき感謝しかありません。

その中から3つの作品紹介を中心にお届けしました。

あれもこれもご紹介したい気持ちでいっぱいですが、選びに選んだ3作品!

 

写真①カムフロムアウェイ(開演前の撮影はOK)

カムフロムアウェイ(開演前の撮影はOK

 

まず1作品目は、「ブロードウェイミュージカル『カム フロム アウェイ』」です。

主演クラスの12人のキャストの皆さまが、100を超える人物を演じます。

バックコーラスをして小道具を出して、洋服を着替えさせてと、助け合う姿は客席からもよく見えてきます。

この作品は、ガンダー国際空港に急遽降り立つことになった7000人の乗客と、迎えることとなったガンダーに住む方々との5日間の様子が描かれた作品です。

人種、国、宗教を越えて「助け合う」ということがテーマ。

よって演出も、助け合わないと成立しない仕組みとしていたそうです。

「よりリアルな感覚が生まれてくる」と、役者の皆さまが語っていらっしゃいました。

稽古期間も通常作品より3か月ほど長く、密度の濃い時間を過ごされた12人の皆さまの絆の強さが、たびたび配信されるSNSからも強く感じられました。

この作品の中には「私は今ここにいます」という言葉が幾度も出てきます。

実は、偶然にも私が常日頃から大切にしている言葉の一つでもあって、めちゃくちゃシンパシーを感じました。

劇場で、役者の皆さまと共に5日間を生き抜いた感覚、みたいなものが今でも胸に残っています。

 

写真②カムフロムアウェイ 久留米シティプラザにて

カムフロムアウェイ 久留米シティプラザにて

 

次は、11月に観たばかりの「ミュージカル『モーツアルト』」。

劇場(博多座)と配信、主演Wキャストの古川雄大さん、京本大我さんどちらも鑑賞しました。

 

写真③博多座の大階段がピアノに変身!

博多座の大階段がピアノに変身!


歴代のヴォルフガング・モーツァルト役を、井上芳雄さん・中川晃教さん・山崎育三郎さんが演じ、現在のミュージカル界を担うメンバーが揃っています。

同時に日本開幕の22年前から同じ役を演じている、市村正親さんと山口祐一郎さんの脇を固める強さをすごく感じる作品でした。

配信があるものについては、止めたり巻き戻したりしながら、気になる箇所を何度も観られることも醍醐味です。

リアルとは違う楽しみ方を私たちに教えてくれ、学びの深さも楽しみ方も無限に広がります。

今回は、Wキャストどちらの配信も購入し、見比べることも楽しみました。

同じセリフでも緩急の付け方など、全く違う表現をしている箇所も数多くあり、それぞれの個性や魅力を堪能することができました。

今回は、モーツアルトの奥様の役を真彩希帆さんが演じられました。

期間中、一度だけ舞台機構のアクシデントがあり、公演が1幕のみとなった回がありました。

真彩希帆さんは、その日の夜、お家に帰ってすぐというタイミングで、インスタライブを配信されました。

1幕のみで帰られた方が、少しでも今日はいい日だったと思ってもらえるように」と話しながら、劇中に、モーツアルトを愛しながらも、

行き場のない寂しさを歌う「ダンスはやめられない」という彼女の圧巻のソロナンバーのシーンがあるんですが、

演じるにあたってのご自身の解釈を30分もの時間を使い、語ってくれました。

大千穐楽配信のアーカイブ終了の日には、インスタのストーリーで、「1幕のみだった方が見ることが叶っていますように」と投稿をされました。

もちろん役者さん皆さまが、観客の一人ひとりを大切にしてくださっていると思いますが、

その思いを実際にリアルに伝えてくれる役者さんってまだ少ないように思います。

私はもともと真彩希帆さんのファンでもありましたが、今回ますます好きになりました。

作品はもちろんですが、その舞台を通したSNSや取材記事などで、人としての生き方や在り方を垣間見ることができるのも、舞台の味わい方の一つだと思います。

 

写真④博多座エントランスにて

博多座エントランスにて

 

3作品目は、「音楽劇:ライムライト」です。こちらは、チャップリン晩年の傑作映画と謳われる「ライムライト」を世界で初めて舞台化した作品です。

別府フィルハーモニアホールで大千穐楽を迎えましたので、ご覧になられた方も多くいらっしゃるかと思います。

 

写真⑤フィルハーモニアホールにて

フィルハーモニアホールにて

 

主演:カルヴェロの役を演じられた石丸幹二さんにインタビューをさせていただいたことは、「生涯の記憶」と胸を張って言える貴重な経験でしたし、

私自身の年齢と、表舞台を退いていくカルヴェロの姿がシンクロして、これからの生き方を考えさせられる作品でした。

そして、インタビューの最後に仰った「舞台を浴びに劇場にお越しください」と言う石丸さんの言葉・声が耳に焼き付いています。

私はこれからどの劇場に行っても、この言葉が全身に、こだまするんだろうなぁと思う、宝物のような言葉になりました。

 

写真⑥シアタークリエにて

シアタークリエにて

 

今年最後の1曲は、石丸幹二さんの慈愛に満ちた歌声で、「音楽劇:ライムライト」から、「エターナリー~君は僕の歌~」と、

この舞台のために新たに作られた「you are the song」をメドレーでお送りいたしました。

my love」から始まる「you are the song」は、インタビュー時に石丸さんが最も心に残る台詞として教えてくださった、

「ライムライトの魔力、その光の中にスターは誕生する。その光からスターは去っていく。」の台詞のすぐ後に歌われます。

穏やかな光のライトを浴びながら、ゆっくりと満足げに、でも、どこか切なさのにじみ出る表情でステージを見渡しながら、

一言一言を噛みしめるように紡いでいく歌声が、儚く美しいシーンでした。

リスナーの皆さまへの感謝の気持ちを込めて、至極の一曲をお届けいたしました。

 

●次回放送

202518日(水)1010分~

 

お届けした曲

「エターナリー~君は僕の歌~・you are the song

歌:石丸幹二さん

 

写真⑦小野亜希子さんと♡

小野亜希子さんと♡

 

今年も一年ご視聴いただきありがとうございました。

健やかで穏やかな年末年始をお過ごしくださいませ。

来年も引き続き、よろしくお願いいたします(^^

 

ステージナビゲーター★飯田裕美

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