ジェイソン・ステイサムのB級アクション映画です。筋書きに関係なく、ジェイソン・ステイサムの圧倒的強さを楽しむ内容の作品です。
アメリカの片田舎で、静かな隠遁生活を送りながら蜜蜂から蜜を取る養蜂家(ジェイソン・ステイサム)は、流れ者の養蜂家を疑いもせずに自分の土地を快く貸してくれた一人暮らしの善良な老婦人が、パソコンを通じて組織的詐欺集団から全財産を騙し取られた末に自ら命を絶ってしまったことを知る。老婦人の娘(エミー・レイバー=ランプマン)でFBIに勤務している彼女は、謎を秘めた養蜂家が犯人と思い仲間と養蜂家を調べはじめる。姿を消した養蜂家は、善良な老婦人を自殺に追い込んだ詐欺組織への復讐を誓い、かつて所属していた世界最強の秘密組織“ビーキーパー”の力を借り、幾重もパソコン上で網を張る謎の詐欺組織を暴き容赦なく壊滅していく。だが、その先に立ちはだかるのは、この国では絶対に誰も手が出せない最高権力の影が裏にあった。全米FBIのネットワークを通じて養蜂家への追及が迫る中、“ビーキーパー”のFBIを上回る力を借りて、養蜂家は単独で権力の闇に挑んでいくが・・・。
緻密な頭脳と鍛え上げられた躰で、単身で権力の闇に挑む養蜂家を演じるジェイソン・ステイサムの一人相撲の、華麗なアクションの数々を楽しむこの作品は、大統領選挙へのダーティーな金に対する皮肉も混じっているのだ。荒唐無稽な筋立てで、ツッコミ所満載の内容に腹を立てるよりも、養蜂家演じるジェイソン・ステイサムのアクションの数々を楽しむだけの作品だと思い、リラックスしながら観るB級作品としての正月映画として最適な作品でした。
ぼくのチケット代は、2100円出してもいい作品でした。
星印は、2ッさしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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