『花束みたいな恋をした』の土井裕泰監督と脚本家の坂元裕二が再びコンビを組み、坂元裕二のオリジナル脚本を映画化した、切ないファンタジーな作品です。
美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)は、東京の片隅にある古い一軒家で暮らす20歳前後の若い女性。水族館で仕事をする美咲。大学院生で素粒子物理学を学ぶ優花。バイトのさくらは、毎日定時に家を出て、定時に帰ってきたら皆で晩ごはんを作り、リビングでおしゃべりし、同じ寝室で眠りながら12年間暮らしていた。かつて児童合唱団の仲間だった3人は、身を寄せ合いいつも一緒に暮らしていた。【外の世界】の誰からも見られず、ある理由から【強い絆】で結ばれた3人は【究極の片思い】を抱える身の上だったのだ。そんな生活の中に、美咲が胸に秘めた高杉(横浜流星)という青年にバスで出会う。幼なじみの高杉は天才的なピアノ奏者を辞めてバイト生活で暮らしている。それは、高杉の幼いころの美咲への思慕とある事件から刻まれた【深い心の傷跡】を残していたからだった!!外の世界の【誰からも見られない】美咲の応援をしようとさくらが動き出し、優花は素粒子物理学で美咲と高杉を出会えるように必死に勉強するが・・・。
この作品を切ないファンタジーと、僕が言葉足りずいう理由は、映画を見たなら了解してくれるでしょうと、だけしか言えないのは残念ですが、映画を見てくれると分かるのです!隔靴搔痒な説明ですが、これ以上言うとまだ見ていない人に興ざめさせるし、製作側の意図に反する行為と思うのです。切なく胸に残る作品となっているのです!!
ぼくのチケット代は、2200円出してもいい作品でした。
星印は、3ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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