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爆弾

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   2025/11/04

衛藤賢史のシネマ教室

『このミステリーがすごい!2023年版』で第一位を獲得した、呉勝浩の同名小説を永井聡監督が映画化した作品です。

酔った勢いで自販機を壊して、店員に暴行を働き、逮捕された正体不明の中年男は、警察の取調室の等々力刑事(染谷将太)に自らを【スズキタゴサク】(佐藤二朗)と名乗り、『あなたと気が合う、私は霊感がある』と都内に仕掛けられた【爆弾】の存在を予告する。やがてその言葉通りに都内で爆発が起こり、スズキタゴサクはこの後も一時間置きに3回爆発すると言う。その予告通りに都内で爆発が起こり、警視庁本部から清宮(渡部篤郎)と警察らしからぬボサボサ頭の類家(山田裕貴)が派遣され、等々力に代わりタゴサクを取り調べる。タゴサクを現場で逮捕した交番所勤務の矢吹(坂東龍汰)と婦警の倖田(伊藤紗莉)は、刑事への功名心に駆られタゴサクの周辺を探っていく。取調室では、類家と上司の清宮が、のらりくらりと尋問をかわして、丁寧語で爆弾に関するクイズを出して翻弄するタゴサクとの会話の謎を解こうとしていた。その頃、等々力はタゴサクがホームレスだったのを調べ、世話をしていた石川明日香(夏川結衣)の存在を知る。石川の夫は、等々力の尊敬していた刑事だったが、ある不祥事で警察を辞職していたのだ。なぞは謎を呼び、二転三転しながら都内の爆発が類発していく惨状を、類家のたぐい稀な知能と、等々力・矢吹・倖田の捜査がその結び目を次第に解いていくが・・・。

スズキタゴサクを演じる佐藤二朗の怪演が、この映画を引き立て話を面白くしているのだ!もつれにもつれる展開のこの作品は、見る観客はどこに焦点を当てて見ればいいのか、観客を困惑させる流れがあると思います。スケールのある作品としては、ラストの結末は少し不満を感じる内容となっているのです!

ぼくのチケット代は、2100円出してもいい作品でした。

星印は、3ッさしあげます。

5点満点中3点 2100円

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