アメリカで活動する日本人監督のHIKARIが、全編日本で撮影したヒューマンドラマです。オスカー俳優のブレンダン・フレイザーが、日本に住む落ちぶれた俳優の役を演じています。
日本に住むフィリップ(ブレンダン・フレイザー)は、かつて日本に招かれ『歯磨き粉』のCMで一世を風靡したものの、近頃は世間から忘れられつつあるアメリカ人俳優。俳優業を細々と続けながら東京で暮らし、日本の街になじんでいる。そんなある日、フィリップはレンタル・ファミリー会社を経営する多田(平岳大)から仕事を依頼される。レンタル・ファミリーとは、依頼人にとって大切な『家族』のような枠割を演じることで報酬を得る仕事。父がいないと困る私立学校の受験に、娘・美亜(ゴーマンシャノン眞陽)の父に扮したフィリップは、つき合ううちに次第になついてくる美亜に本当の娘のような愛情を感じ始める。だが、受験合格すると役目を終えたフィリップは馘首され、美亜に本当のことを話す。美亜と親子として日本の祭りに参加して本当の親子の気持ちになれたフィリップはレンタル・ファミリーになった事を悔やむ。落ち込むフィリップを慰める、ファミリー会社の俳優として働く愛子(山本真理)。優しい性格のフィリップを会社のスタッフ全員が好きになっていたのだ。美亜の気持ちを心配しつつ、次にフィリップに与えられた役割は、認知症が進む昔スターの老優・喜久雄(柄本明)を取材する記者の役だった。優しい性格のフィリップは喜久雄に頼まれ、心配している喜久雄の娘に黙ったままに、喜久雄の生まれ故郷の島原に旅する羽目になるが・・・。
ハリウッド作品でありながら、全編日本を舞台にしたこの作品は、監督のHIKARIのドライな描写を避け叙情的描写に徹した演出に、見る日本人の心情を満足させる内容となっていたのです。
ぼくのチケット代は、2300円出してもいい作品でした。
星印は、3ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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