日本手話とクルド語を題材に、ろう者の日本人家族とクルド人一家が繰り広げる小競り合いの行方を描くコメディタッチの作品です。自身もCODA(ろう者の親を持つ聴者の子ども)である河合健が、監督・脚本を担当しているのです。
大学浪人生の古賀夏美(長澤樹)は、電器店を営むろう者の父(毛塚和義)と弟と暮らしているが、ある日、一家は同じ町に住むクルド人家族と些細なすれ違いから対立してしまう。両者の通訳として駆り出されたのは、日本手話の出来る聴者である夏美と、日本生まれで日本語を話せるクルド人のヒワ(ユードゥルム・フラット)だった。お互いの家族の通訳をするなかで夏美とヒワの間には信頼関係が生まれるが、手話とクルド語しか出来ない両家の対立は深まるばかり。そんな両家を取り持とうと奮闘する、町おこしを計画している団体職員(板橋駿谷)や、ろう学校の先生(小野花梨)のとんちんかんな仲裁が入り、両家の諍いが、輪をかけてひどくなってしまう。そんなある日、古賀家のろう者弟・駿が描いた謎の文字をきっかけに、小さな対立は街を巻き込む諍いとなる。それを解決したのは、古賀家の売れない謎の照明器具だった・・・。
東京・西日暮里でラーメン店を営み、映画出演がはじめてのろう者の毛塚和義の、夏美の父親役の見事な演技が光るこの作品は、CODAの河合健監督の言葉への【想い】がぎっしりとつまる内容となっているのです!!その【想い】がラストの奇跡のファンタジーな描写につながるのです!
ぼくのチケット代は、2300円出してもいい作品でした。
星印は、3ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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