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決断するとき

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   2026/04/07

衛藤賢史のシネマ教室

『オッペンハイマー』のキリアン・マーフィーが主演を務め、アイルランドの小説家・クレア・キーガンによるベストセラー小説『ほんのささやかなこと』を映画化した作品です。アイルランドで実際にあった出来事<マクダレン洗濯所>の人権問題を背景に、社会が権威におもねり長く黙認してきた現実を知ってしまった者の【葛藤】と小さな【決断】を描く作品です。

1985年。アイルランドの小さな町。

5人の娘と妻の家族と慎ましく暮らす石炭を売る商人ビル・ファーロング(キリアン・マーフィー)は、クリスマス前のある日、石炭を届けに訪れた地元の『修道院』の石炭を置く部屋で身を縮める若い娘から『ここから出してほしい』と懇願される。行き場も無く、『修道院』の洗濯女として働く娘たちの苛酷な仕事のことは知るビルは、見て見ぬふりをすることが賢明だと思いながら、その現実を見て良心の呵責に悩む。カトリック信者のこの小さな町では、『修道院』の権威は絶大だったのだ。娘たちの教育も石炭商売も『修道院』の助けがなければ成り立たない。それを知る『修道院』院長のシスター・メアリー(エミリー・ワトソン)は、ビルの揺れる気持ちを諭す。妻のアイリーン(アイリーン・ウォルシュ)も『修道院』に逆らうのは反対だった。見て見ぬふりをするのに悩むビルは、ある【決断】を下す・・・。

敬虔なカトリック信者であり、寡黙なビルがある【決断】を下すまでを、静かな描写で描くこの作品は、キリスト教信者でない僕らでも胸を打つ内容となっているのです。キリアン・マーフィーの寡黙だが心に芯のある演技が胸を打つのです。

ぼくのチケット代は、2200円出してもいい作品でした。

星印は、3ッ半差し上げます。

5点満点中3.5点 2200円

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