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四月の余白

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   2026/06/16

衛藤賢史のシネマ教室

『ミッシング』などの吉田恵輔監督が、人の痛みや常識を理解できない少年たちと、彼らに真正面から向き合い続ける大人たちを描いた作品です。

元半グレで懲役刑の過去を持つ、巨体の体格の西健吾(一ノ瀬ワタル)は、海の見える地方都市で全寮制更生施設『みらいの里』を運営している。更生した健吾は、自身の過去の体験を基に、道を踏み外した子どもたちに体当たりで向き合っていたが、時には体罰も辞さない教育方針はマスメディアや教育関係者から非難されていた。自分の過去の体験から道を踏み外した子どもたちに強い大人を演じている。ある日、健吾は真正面から子どもに向き合う中学教師の冬子(夏帆)から、手に負えない生徒の海斗(上坂隼人)について相談を受け、海斗の激しい家庭内暴力や学校内の暴力に疲れ果てた母親(占部房子)も担任の冬子と相談して、健吾の経営する『みらいの里』に海斗の身を託す。健吾は出会った瞬間、海斗の虚無の暴力性を見抜く。それは昔の自分の姿だった。覚悟して海斗を預かる健吾だったが、札付きの不良子どものたまり場の『みらいの里』でも、寮生ともめ事を起こし、寮から脱走し、あまつさえ損害事件で逮捕されてしまう。さらに海斗の父親(篠原篤)が、昔に健吾から傷みつけられ足が不自由になっていた男だったのだ。昔の荒れていた半グレ時代の苦い思い出を思い出す健吾。どこまでも昔が追いかけて来る健吾は悩む。それでも立ち止まる事の出来ない健吾は、覚悟する・・・が。

真正面から手に負えない子どもたちと向き合う大人たちを描くこの作品は、軟弱な精神で立ち向かえない大人の覚悟を描いていくのです。一ノ瀬ワタルの怪演が見物ですが、夏帆演じる中学教師の子どもに立ち向かう演技は胸に迫ります。

ぼくのチケット代は、2300円出してもいい作品でした。

星印は、3ッ半差し上げます。

5点満点中3.5点 2300円

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