5週目のある月に登場する『DJ壞のゲーム神曲』。今回はコナミサウンド MSX編。コナミは1980年代から90年代にかけてMSXパソコン向けに多くのゲームを投入していました。子供時代にファミコンではなくMSXパソコンでゲームに触れていたさてつが、コナミサウンドを聴きながらトークしました。

コナミサウンド MSX編

『DJ壞のゲーム神曲』。今回は1980年代から90年代にかけてMSXに良質なゲームを多く投入したコナミのゲームの楽曲を4曲紹介しました。

1. 雪原ステージ（夢大陸アドベンチャー／1986 MSX）
2. THEME OF TARA（メタルギア／1987 MSX2）
3. Beginning of The History（グラディウス／1986 MSX）
4. F-1 Spirit（F1スピリット／1987 MSX）

『雪原ステージ』は1986年に発売されたゲーム『夢大陸アドベンチャー』の楽曲です。MSXにはPSGと呼ばれる音源が搭載されています。矩形波3チャンネル＋ノイズで音を生成します。ファミコンの音源（矩形波2チャンネル＋三角波1チャンネル＋ノイズ＋DPCM）に近い音だとイメージしてください。コナミは音の数が少ないMSXパソコンで、クオリティの高い楽曲を奏でていました。

『THEME OF TARA』は1987年に発売されたゲーム『メタルギア』の楽曲です。のちの『メタルギアソリッド』シリーズへと続く第1作。3チャンネルで奏でているとは思えない重厚なサウンドになっています。『メタルギアソリッド』のVR訓練でもこの曲を聴くことができます。ちなみに小島秀夫監督によると曲名は「タ〜ランというから、タラのテーマ」と決まったと言及しています。

『Beginning of The History』は1986年に発売されたゲーム『グラディウス』でステージ冒頭の空中戦で流れる楽曲です。実際は1989年発売の『コナミゲームコレクション vol.3』に収録された拡張音源SCCによるアレンジです。MSXパソコンのカートリッジスロットに『スナッチャー』付属のSCC音源カートリッジを差すことによって、PSG3チャンネル＋SCC5チャンネルの最大8音が鳴るようになっています。

『F-1 Spirit』は1987年に発売されたゲーム『F1スピリット』の楽曲です。拡張音源SCC搭載第1弾ソフトです。同じくSCC搭載第1弾ソフトには『グラディウス2』があります。最大8音によるレースゲームサウンドは当時、MSXを超えた音体験でした。ちなみにコナミはファミコンでも拡張音源VRC VIを搭載したゲームを発売しています。代表的な作品に『悪魔城伝説』（1989年発売）があります。

参考情報

• 小島秀夫さんのポスト / X

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