「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。
2月21日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました(^^♪
今回は、2022年10月23日(日)に舞浜アンフィシアターにて、全編リニューアルし開幕した劇団四季『美女と野獣』の話題を中心にお届けいたしました。
1995年に劇団四季がディズニーと、初タッグを組んだミュージカルでもあります。
東京・大阪での同時上演以来、全国各地で5675回の公演を重ねた名作です。
今では、「アナと雪の女王」「ライオンキング」「アラジン」など多くのディズニー作品のミュージカル化が為されていますが、その皮切りが「美女と野獣」だったわけです。
ちなみに、アンフィティシアターとは、半円形ステージとすり鉢状の客席を備えた劇場のことを言います。
シーンごとの変化も大きかったのですが、見た目でわかりやすく異なったのは、
なんとベルがメガネをかけて登場します。ベルは、本が好きな女性で、何度か本を読むシーンが出てくるのですがすべてメガネスタイルです。
真由美さんは、「ベル老眼に?」なんて話されていましたが、私もこの姿にはかなりの驚きを憶えました。
衣装も大きく変わりました。以前は、魔法をかけられたお城の仲間たちの衣装は、1幕から2幕にかけて、どんどんとモノになっていく様子が描かれていました。
例えばティーポットのミセスポットは、帽子が大きくなり、ポットの蓋になっていき、布製の花柄エプロンから、全体が硬質なビニール素材となり花柄も陶器の絵柄のように変化していっていたのですが、リニューアル版はそこまではっきりとした変化はどの役柄にも見受けられませんでした。
これは命を奪われていく緊迫感を表す要素の一つだったと思うのですが、衣装やセットは舞台サイズに合わせたからかシンプルでより機能的になっていたように感じました。
ストーリーも、これまでは、自らの傲慢さが招いた過ちで野獣の姿に変えられた王子の苦悩と成長にフォーカスがあてられていたように思いますが、リニューアル版ではそれに加え、ベルの自立と気づきに強い光が当たっているようにも感じました。
新しく加わった「チェンジ・イン・ミー」というナンバーは、「今の私が好き」とベルが父親モリースの前で歌います。嬉しそうに歌うベルの表情と、それを穏やかに見守る父モリースの姿が印象的でした。
今回からプログラムの表紙もビーストのみから、ビーストとベルのツーショットに変わっています。
左:1995年バージョン 右:2005年バージョン
2022年バージョン
上演時間も約30分間短縮され、1幕80分・2幕45分となりました。
最近は時間の長い作品が多くなってきていますが、ギュギュッと凝縮し映画を観ているようなスムーズな展開や転換は新しいミュージカルファンを生み出すのではないかと思いました。
また、ディズニーランド隣接という立地的にも、アトラクションの延長で楽しんでいただけやすい上演時間としたのかな?とも思います。
この作品は様々なメッセージが込められた作品だからこそ長く愛されているのだと思います。
私は、「愛はすべてのことを克服する」・「人を表面で判断せず、自分に忠実であれ」ということを全編を通して伝えてきてくれる、メッセージ性の高さに魅了されています。
アラン・メンケンの楽曲の美しさと壮大さ、ダンスシーンの華やかさは、何度聴いても観ても飽きることがない、まさしく夢の世界観溢れるところが一番の魅力だと思います。
ディズニー映画でも気軽にお楽しみいただけます。
是非、「美女と野獣」の世界をご覧いただけると嬉しいです(*^-^*)
♪今日の曲
「ビー・アワ・ゲスト」
歌:石丸幹二
次回の放送は、3月6日(水)10時10分~です。
ぜひお楽しみに(^^♪
6000回記念ステッカーとともに
ステージナビゲーター★飯田裕美
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