「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。
12月4日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました(^^♪
今回は小野亜希子さんとご一緒に、来年2月に休館する「帝国劇場」の話題と、11月29日に24年の歴史に幕を下ろした『Endless SHOCK』の話題をお届けいたしました♪
帝国劇場
大分に生まれ育ち、「私は舞台鑑賞が好きなんだなぁ」と自覚した10代、大きな夢の一つが「帝国劇場」で舞台鑑賞をしたいということでした。
初めて帝劇で観た作品は「レ・ミゼラブル」。想像以上の劇場の敷居の高さに後退りし、エポニーヌ役の本田美奈子さんの可憐さと強い歌の力に圧倒され呆然としたことを昨日のことのように思い出せます。
11月22日、幸運な機会をいただき「帝国劇場」の中をゆっくり拝見することができました。
まずは、帝劇の空気を胸いっぱいに吸い込んで(*^-^*)
今回のブログは、ちょっとした帝劇ツアーをお楽しみください♪
「オペラ座の怪人」ファンの私が絶対に見逃せないのは、5番扉です。
オペラ座の怪人は、5番ボックスにファントムの席を準備しておかなかったことから物語が始まります。帝劇にはボックス席がないために、ファンの間ではこの5番扉が注目されています。美しい壁面のレンガと深い緑の扉は、劇場に来た!という重厚感を与えてくれます。
5番扉
私が最も見たかったものは「帝劇0番」のバミリでした。
帝劇0番って、帝国劇場のセンターを意味する言葉です。0番はステージの立ち位置番号バミリの一つで、主演がよく立つ位置でもあるため、“0番に立つ=主演”という意味合いがあります。
0番を起点に、上手下手にそれぞれ1番、2番、3番と番号が振られています。
これまでもオペラグラス越しに見たことはあるのですが、どうしても自分の目で確認したかったんです。
帝国劇場は、1911年に設立された劇場ですので114年の歴史があります。舞台に立つ役者さんの多くが、「帝劇0番に立つ」と言うことを夢見て憧れて、努力を重ねていらっしゃったのかと思うと、もうそこは聖域のように感じます。もちろん、主役だけではなく、脇を支える役者さんをはじめから目指す方も多くいらっしゃると思うのですが、でも、やはり意識してしまう「帝劇0番」だと思うんですね。
そのたくさんの方々の思いが宿ったバミリをどうしても見たくて、114年のセンターの歴史を肌で感じてみたかったんです。
ステージにも同じ感覚を持っていました。何千何万の方々が立ち続けたステージ。その場が熱くないわけがありません。役者さんのみならず、関係スタッフの方々の思いもそこに宿っています。私は、その板とバミリを見て、心が揺さぶられ、表現しようのない感情が湧き出てきて鳥肌が立ちました。勇気やモチベーションを心の奥底からいただけたように思います。
洋画家 猪熊弦一郎さん作「律動」
帝国劇場の象徴とも言えるステンドグラスは圧巻の輝きを放っていました。非常にお天気の良い日にお伺いできたので、陽の光が美しく階段やフロアに反射していました。
ステンドグラスの前に飾られている、彫刻家:井原通夫さん作「瓔珞」にもその光が映し出されその揺らぎが心を打ちました。
帝国劇場のクロージンググッズの一つでもある、「アニバーサリーブックNEW HISTORY COMING」の表紙は、この瓔珞の写真が採用されています。
「アニバーサリーブックNEW HISTORY COMING」の表紙
お伺いした日は『Endless SHOCK』上演中でしたので、入口はその装飾が施されていました。
『Endless SHOCK』は29日に大千穐楽を迎え、丸24年の歴史に幕を下ろしました。2000年11月の初演では、当時帝劇史上最年少座長として堂本光一さんが21歳で同劇場初出演・初主演に。以来、毎年上演し続け、全日程即日完売を毎公演積み重ねてきた『SHOCK』シリーズ。上演回数は2128回。代役なしの単独主演舞台としては他に類を見ない大記録を打ち立てました。
大千穐楽のカーテンコールは1時間にも及んだそうです。その人気はこれからも伝説となって語り継がれると思います。
入り口
初めて帝劇を訪れてからおよそ25年。今なお私の憧れは「帝国劇場」です。
「この劇場にふさわしい自分でいたい。」これは私の指針の一つです。
今回の貴重な機会に携わってくださった皆さまに心より感謝を(。・ω・。)ノ♡
目にしたすべての輝きを記憶に留めて歩んで行きます(^^♪
次回のO・Aは、12月18日(水)10:10~の予定です。
お聴きいただけますと嬉しいです。
お届けした曲
ミュージカル:レ・ミゼラブルより、「Om my own」
歌:新妻聖子さん
小野亜希子さんと♡
ステージナビゲーター★飯田裕美
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