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11 月 5 日 ON AIR!

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   2025/11/06

NO STAGE NO LIFE!

「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。

11 月 5 日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました。


前回の放送では「ショーストップ」をテーマに、舞台と客席がひとつになる奇跡の瞬間についてお話ししました。

放送後、たくさんの反響をいただき、本当に嬉しかったです。

今回はその続きということで、「カーテンコール」と「スタンディングオベーション」についてお話しました。



■カーテンコールの魅力

カーテンコールは、作品が終わったあとにキャストの皆さんが再び登場し、観客へ感謝の気持ちを伝える時間です。

幕が降りても、拍手が鳴り止まず、再びキャストが登場する…そのやりとりが続くたび、客席と舞台の心が少しずつ近づいていきます。



私は、その空気の高揚感がたまらないんです。

劇団四季では 7~8 回もカーテンコールが続く作品もあり、なかには最後まで世界観を壊さない演出もあります。

一方で『マンマ・ミーア!』や『キンキー・ブーツ』のように、観客が一緒に立ち上がって踊る“参加型カーテンコール”もあって、どちらも大好きです。

まさに、舞台と観客が“ありがとう”を交わす時間だと思います。



■ スタンディングオベーションという波

そして最近特に増えてきたのが、スタンディングオベーション。

幕が降りて最初のカーテンコールから総立ちになることもあります。

誰かが立ち上がり、その想いが波のように広がっていく。

劇場全体が感動という海に包まれる瞬間は、まさに“舞台の奇跡”です。


私はその瞬間を迎える前に、手にしているオペラグラスやハンカチや目薬をバッグに放り込み、心の準備をします。

拍手も立ち上がるタイミングも、すべてが舞台との“呼吸合わせ”。

甘えすぎず、わがままになりすぎず、互いに信頼をもって分かち合う。

それが日本の観劇文化の美しさだと感じます。


■ 今日の一曲

『ミュージカル・メリーポピンズ』より

「幸せのありか(The Place Where Lost Things Go)」

歌:平原綾香さん

来春、3 度目の上演が決定している名作です。優しさに包まれる一曲をお届けしました。



次回放送は 11 月 19 日(水)10:10 ごろ~の予定です。

どうぞお楽しみに!


ステージナビゲーター★飯田裕美

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