「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。
11 月 5 日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました。
前回の放送では「ショーストップ」をテーマに、舞台と客席がひとつになる奇跡の瞬間についてお話ししました。
放送後、たくさんの反響をいただき、本当に嬉しかったです。
今回はその続きということで、「カーテンコール」と「スタンディングオベーション」についてお話しました。
■カーテンコールの魅力
カーテンコールは、作品が終わったあとにキャストの皆さんが再び登場し、観客へ感謝の気持ちを伝える時間です。
幕が降りても、拍手が鳴り止まず、再びキャストが登場する…そのやりとりが続くたび、客席と舞台の心が少しずつ近づいていきます。
私は、その空気の高揚感がたまらないんです。
劇団四季では 7~8 回もカーテンコールが続く作品もあり、なかには最後まで世界観を壊さない演出もあります。
一方で『マンマ・ミーア!』や『キンキー・ブーツ』のように、観客が一緒に立ち上がって踊る“参加型カーテンコール”もあって、どちらも大好きです。
まさに、舞台と観客が“ありがとう”を交わす時間だと思います。
■ スタンディングオベーションという波
そして最近特に増えてきたのが、スタンディングオベーション。
幕が降りて最初のカーテンコールから総立ちになることもあります。
誰かが立ち上がり、その想いが波のように広がっていく。
劇場全体が感動という海に包まれる瞬間は、まさに“舞台の奇跡”です。
私はその瞬間を迎える前に、手にしているオペラグラスやハンカチや目薬をバッグに放り込み、心の準備をします。
拍手も立ち上がるタイミングも、すべてが舞台との“呼吸合わせ”。
甘えすぎず、わがままになりすぎず、互いに信頼をもって分かち合う。
それが日本の観劇文化の美しさだと感じます。
■ 今日の一曲
『ミュージカル・メリーポピンズ』より
「幸せのありか(The Place Where Lost Things Go)」
歌:平原綾香さん
来春、3 度目の上演が決定している名作です。優しさに包まれる一曲をお届けしました。
次回放送は 11 月 19 日(水)10:10 ごろ~の予定です。
どうぞお楽しみに!
ステージナビゲーター★飯田裕美
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