「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。
12 月 10 日の放送もお聴きくださり、ありがとうございました。
今回はいつもと少し違う角度から、“舞台が私に教えてくれたこと” をお話ししました。
■ ミュージカルの舞台は、ビジネスと人生の“縮図”
セミナーや講演のお仕事の中で、私はよく「ミュージカルの例が多いですね」と言われます。
実は意図してそうしているわけではなく、舞台ほど「人の力の在り方」が凝縮された世界はないからなんです。
多くのプロフェッショナルが会社の枠を越えて集まり、数ヶ月の間 “カンパニー” として生きる舞台。
彼らの願いはただひとつ。
「来てくださったお客様が感動を持ち帰れますように。」
この“ひとつの志”を全員が共有するからこそ、想像を超える熱量と結束が生まれます。
企業も本来は同じはずなのに、なぜか心がひとつになりきれない時もある…。
その理由のひとつが 「志の共有の不足」 にあるのではないかと感じています。
■ 松田聖子さんのステージで見た“絶対的な味方”
今回の放送でお話しした、私にとって大切な原点があります。
満席で大盛り上がりのコンサート。
その最中、聖子さんが舞台下手(しもて)のスタッフさんを気にかける一瞬がありました。
その方は、会場で誰よりも大きな拍手で「大丈夫だよ」と全身で伝えていたのです。
言葉ではなく“想い”で支える姿に、胸が震えるほど感動しました。
私はこの状態を “共鳴” と呼んでいます。
安心の土台があってこそ、人は本来の力を発揮できる。
そのうえで「志を一つにする」ことで、人の力が重なる瞬間が生まれる。
舞台でも、企業でも、どんなチームでも。
人が輝く仕組みは共通しているのだと改めて感じています。
■ そして…今年の「エリザベート」のお話を少し
放送の終わりにも少し触れましたが、今年の『エリザベート』は、語りたい出来事が尽きないほど話題豊富な公演です。
特に、東京千穐楽で井上芳雄さんが“作品との一区切り” を自ら語られたカーテンコールは胸に迫るものがありました。
2000 年にルドルフとしてデビューし、
2015 年からはトートの象徴的存在として作品を牽引。
その井上さんが節目を言葉にされたというのは、大きな出来事でした。
この続きは…ぜひ来週の放送でたっぷりお話しします
■ 今日の一曲
ミュージカル「エリザベート」より
「私だけに(リプライズ)」
井上芳雄さん、石丸幹二さん、明日海りおさん。
役を越え、時を越えた特別な三重唱です。
三人の声が溶け合う“奇跡の瞬間”を、どうぞお楽しみください。
次回の放送は 12 月 17 日(水)10:10 ごろ〜 の予定です。
どうぞお楽しみに!
ステージナビゲーター★飯田裕美
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