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3月4日 ON AIR! ◆演劇界の栄誉「読売演劇大賞」と、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』

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   2026/03/05

NO STAGE NO LIFE!

「No Stage No Life!」ステージナビゲーター★飯田裕美です。



●演劇界の栄誉ある賞、「読売演劇大賞」の発表

第 33 回の大賞に輝いたのは、望海風斗さん。

宝塚出身の女優としては、初めての大賞受賞です。

ここ数年のご活躍を思えば、本当にふさわしい受賞だと感じました。

授賞式のスピーチでは、涙を浮かべながら「修練、テクニック、そしてモート(勇気)」というマリア・カラスの言葉を引用されたのがとても印象的でした。

さらに懇親会では、なんと大賞受賞者ご本人による、ミュージカル『エリザベート』の名曲、「私だけに」の歌唱披露まで。

その場にいた方々にとって、忘れられない瞬間だったと思います。

そして望海さんは、もうひとつ嬉しいニュースがありました。

令和 7 年度(第 76 回)文化庁芸術選奨において、「文部科学大臣新人賞」も受賞されています。



今回の読売演劇大賞を見ていて、もうひとつ印象的だったことがあります。

最優秀作品賞にノミネートされた 5 作品のうち、4 作品が小劇場公演だったことです。



劇場の規模ではなく、作品を生み出す人たちの熱量や志そのものが評価される時代。

改めて、演劇という世界の奥深さと凄みを感じました。


●赤坂 ACT シアターで再び『ハリー・ポッターと呪いの子』

そんな演劇界の熱量を感じた流れで、先月、出張ラッシュの合間を縫って観劇してきたのが舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。場所は、赤坂 ACT シアターです。


2026 年 12 月のロングラン公演の閉幕が発表されたばかりですが、やはりこの舞台は何度観ても特別です。


私が、2022 年に初めて劇場を訪れた時、歓喜したのがキャストボードでした。



普通は名前が並ぶだけのボードですが、この舞台では本棚に並んだ本の“背表紙”にキャスト名が書かれているのです。


写真①


専用劇場ならではのカーペット、照明、装飾。劇場に足を踏み入れた瞬間から、一気に魔法の世界へ引き込まれます。


写真②

写真③



●究極のおもてなし:トイレ導線とスタッフの力



今回改めて感動したのは、舞台そのものだけではありません。

劇場のトイレ導線と、スタッフの皆さまのおもてなしです。

幕間になると、要所要所にスタッフの方が配置されます。

私はこれまで何度もこの舞台を観ていますが、一度も時間を気にして焦ったことがありません。

これは単なる施設設計ではなく、スタッフの方々の案内の技術と気配りがあってこそ。

そして、どのスタッフの方からも嫌な印象を受けたことがない。



まさに、「愛ある人たちが集った空間」だと感じています。


●市村正親さんという存在

今回、特に楽しみにしていたのが演劇界の重鎮 市村正親さん。

この作品では

・ダンブルドア校長

・スネイプ先生

・エイモス・ディゴリー

という 3 役を演じていらっしゃいます。


市村さんの台詞は、言葉を強く押し出すのではなくそっと“置く”ような言い方。

その一言一言に、長年舞台に立ち続けてこられた深い説得力がありました。


きっとカンパニー全体にとっても、学びの多い存在なのだろうと感じました。


●人生の変化とともに舞台の言葉は変わって届く

私がこの作品で特に好きな台詞があります。

ハリーの言葉

「止まるんじゃない。壁にぶつかるなんて怖がらないこと。」

そしてダンブルドアの

「苦しむことは、息をすることと同じくらい人間的なことだ」

という台詞。



実は私事ですが、最近、家族が空に旅立ちました。


この作品は親子愛や家族愛を描く物語です。今回は最後の衝撃的なシーンで、舞台と自分の人生が重なり、涙を抑えることができませんでした。

その分、すべての葛藤を越えたあとハリーが言う「今日はいい日になりそうだな」という台詞の尊さを、これまで以上に深く感じました。



ロングラン公演というのは不思議なもので、同じ舞台でも観る側の人生の変化によって受け取る言葉が変わっていく。

それが舞台の持つ、人間らしくて美しい力なのだと思います。


写真④


♪今日の一曲

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』より

ラストシーンで流れる、美しく希望に満ちた楽曲。

「A NICE DAY」


次回の「No Stage No Life!」は

3 月 18 日(水)10:10〜 放送予定です。


また舞台の魅力を、

皆さんと一緒に楽しめたら嬉しいです。


写真⑤


ステージナビゲーター★飯田裕美

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