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【重見佳奈 前田 健治】 有名音大首席な素敵なおふたり

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   2015/09/23

だいぎんサタデイコンサート

今回の演奏会では前田健治さんのピアノソロで歴史的に貴重な曲が2曲演奏されました。大分県ともゆかりの深い滝廉太郎が亡くなる3年前の1900年に作曲した「メヌエット」。そして亡くなる4ヵ月前に遺した「憾(うらみ)」です。滝廉太郎は多くの歌曲を作曲し日本に西洋音楽の足掛かりを築いた偉人であることはみなさんもご存知だと思いますが、実は楽器のための曲は2曲しか作曲していません。そして今回演奏された「メヌエット」は日本人作曲家が初めて作曲したピアノ曲なんです。そして「憾」、この「うらみ」は不満意味する「恨み」、憎悪を意味する「怨み」とは違い「無念」「心残り」といった意味があります。滝廉太郎は「憾」を作曲したとき、もうすでに自分の死期が近いことを感じていたようです。「無念」や「心残り」は、この曲の最後に特に表れていると感じました。
 
試聴はフランク作曲のソナタイ長調から第4楽章です。

【重見佳奈 前田 健治】 有名音大首席な素敵なおふたり
放送日 (2015/9/26,10/3)
出演者 重見 佳奈(しげみ・かな / フルート)
前田 健治(まえだ・けんじ / ピアノ)
写真 【重見佳奈 前田 健治】 有名音大首席な素敵なおふたり
プロフィール フルートの重見佳奈(しげみ・かな)さんは、大分市のご出身です。大分高校から桐朋学園大学 音楽学部 演奏学科 管楽器専攻へ進学し主席で卒業されました。これまで、国内外の様々なコンクールで優勝、入選されています。現在は、年間100公演を超えソロや室内楽、各地プロオーケストラと共演。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭、ウィーンフィルメンバーとの共演、豪華客船にっぽん丸にもアーティストとして乗船し、演奏を重ねられています。また各メディアへの出演、多数のレコーディングに参加、後進の指導にあたるなど
幅広く活動を展開。国際音楽祭MMCJの審査、日本クラシック音楽コンクール フルート部門などの審査員も務めていらっしゃいます。
ピアノの前田健治さんも大分市のご出身です。大分県立芸術緑丘高校音楽科、芸術文化短期大学音楽科、東京藝術大学音楽部器楽科 ピアノ専攻をすべて主席で卒業。東京藝術大学卒業時に安宅(あたか)賞、学年最優秀者に贈られるアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。大学院修士課程ピアノ専攻も首席で修了してクロイツァー賞を受賞しました。また国内外のコンクールでも多数受賞され、皇居内の桃華楽堂(とうかがくどう)演奏会などに
出演されました。これまで『ヒーリング・ノクターン』『響(ひびき)』など4枚のCDをリリース。ヤマザキナビスコのコマーシャルにも出演されていました。ヴァイオリンとチェロ、ピアノの三重奏を目にされた方も多いと思います。
演奏曲目 (9月26日)
ソナタ イ長調より第4楽章
作曲:フランク
メヌエット
作曲:滝廉太郎
(10月3日)
映画「ミッション」より「ガブリエルのオーボエ」
作曲:エンリオ・モリコーネ
彼方の光
作曲:村松 崇継

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