<悪人しか食べない>の条件付きで!ジャーナリストのエディに寄生した地球外生命体ヴェノムとの一心同体での活躍を描いたダーティ・ヒーロー物2作目です。
ヴェノムはエディとの共同生活をそれなりに楽しんでいたが、食生活の制限を強いられストレスを抱えエディとケンカ三昧の毎日を送っていた。そんな中、エディ(トム・ハーディ)はシリアル・キラーのクレタス(ウッディ・ハレルソン)から面会の依頼を受ける。クレタスは死刑執行の日が迫り、エディに正確な記事を書くよう頼む内に突如凶暴になりエディの腕に噛みつく。それによってヴェノムの血がクレタスに入りヴェノムを上回る力をもつカーネイジに変身して、刑務所を脱獄してしまう。クレタスには施設の頃からの恋人シュリーク(ナオミ・ハリス)がいる。シュリークは、叫ぶと周囲の物を破壊する力があるため拘禁されていた。カーネイジの圧倒的な力でクレタスは、シュリークを救い出し、両者の力で大暴れしはじめる。その頃、食生活の制限でストレスが溜まりすぎたヴェノムは、エディと大ゲンカしてエディの肉体から離れ街をさ迷いはじめる。カーネイジが寄生したクレタスと、シュリークの力で無敵となった両者に、ヴェノムのいないエディは対抗できない。その隙に元恋人のアン(ミシェル・ウィリアムズ)が、クレタスに誘われてしまう。さあ大変!必死でヴェノムを探すエディ。果たして、エディはヴェノムを探し出すのが出来るのか…。
怪異な容姿をもつヴェノムと合体してしまったエディとの愉快なやり取りがウリとなるこの作品は、前作同様グロ可愛いヴェノムとエディとの一心同体の珍妙なやり取りをメインに置きながら、荒唐無稽な内容を快調なテンポで進める楽しいエンタティメントに仕上げているのだ!エディから人間の代わりにニワトリを与えられたがヴェノムが、そのニワトリに名前をつけペットにしたばかりに食べられないと嘆くシーンなど、随所に笑いを誘うエイリアン物は、このコロナ禍の憂鬱な気分を払拭させてくれるには最適の作品として、お勧めしたい内容になっているのです!
ぼくのチケット代は、2300円出してもいい作品でした。
星印は、3ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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