創作集団「CLAMP」の幻想的コミック作品を、色彩感覚の優れた蜷川実花監督が実写化した作品です。
人の心の<闇>に憑依する“アヤカシ”を幻視できる高校生の四月一日[わたぬき]という珍しい姓をもつキミヒロ(神木隆之介)は、その忌まわしい能力のせいで親しい友人も作らず孤独な生活を送っていた。ある日、一匹の幻想的な蝶に導かれてキミヒロは、不思議な【ミセ】の妖しき美しい女主人・侑子(柴咲コウ)と出会う。キミヒロの能力を知る侑子の【ミセ】で下働きを希望するキミヒロは、はじめて心の安堵を覚える毎日が始まっていく。そんなキミヒロは、高校で同級生の百目鬼『どうめぎ」という寺社の息子(松村北斗)と、ひまわり(玉城ティナ)という美少女の友人ができる。ひまわりに淡い慕情を覚えるキミヒロは、百目鬼やひまわりとの、普通の高校生らしい平穏な日々を毎日にわたり過ごしたいと心から願うのだった!しかし、“アヤカシ”を幻視できるキミヒロを憎む、“アヤカシ”を操る女郎蜘蛛(吉岡里帆)らの魔の手が忍び寄ってきた。世界を心の<闇>に堕とそうとする魔人との戦いに、キミヒロを愛おしむ侑子<キミヒロの玉子焼きの腕か?>や百目鬼らと共に挑んでいくキミヒロの戦いの結末は・・・。
華麗な色彩感覚に彩られた蜷川実花監督による幻想的な内容のこの作品は、ダーク・ファンタジー物語となっているのです。CGや華美な衣装や凝ったセット作りを駆使して、異界の世界に観客を誘い寄せようと確信的に図った内容となっています。これに乗るか乗らないかはアナタ次第です!
ぼくのチケット代は、2100円出してもいい作品でした。
星印は、ぼくは3ッを差しあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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