OBS大分放送

ブレッド・トレイン

記事 >  OBSラジオ > 情熱ライブ!Voice > 衛藤賢史のシネマ教室 > ブレッド・トレイン

   2022/09/06

衛藤賢史のシネマ教室

伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』を、デビッド・リーチ監督がハリウッド風にアレンジした作品です。日本の超高速列車内≪新幹線?≫を舞台にして、ブラッド・ピットが9人の殺し屋と戦う羽目に陥るクライムアクション作品です。

自分とは関係ないはずの事件と思っているのに必ず巻き込まれてしまう、世界一運の悪い殺し屋・レディバグ(ブラッド・ピット)。そんなレディバグが引き受けた新たな任務は、日本の超高速列車に東京駅から乗り込んで車内のブリーフケースを盗んで、次の駅の品川で降りるという簡単な仕事のはずだった。盗みは成功したものの、身に覚えのないそれぞれの殺しの特技を持つ9人の殺し屋たちに列車内で次々と命を狙われ戦う羽目に陥ってしまう。そのため、品川で降りるどころか次々と襲ってくる9人の手練れの殺し屋たちと、訳も分からず戦っているうちに、超高速列車は終着駅の京都へと近づいていく。実は、レディバグを含めて9人の殺し屋も過去にある出来事が交錯しており、そのカギを握る世界最大の犯罪組織のボスであるホワイト・デスが、ある意図を企み京都駅で配下の者たちを従えて待ち構えていたのだ。そんなことをつゆ知らずに列車内の殺し合いが続きあいながら、超高速列車は次第に京都に近づいていく・・・。

一見関係のないようなバラバラの糸くずが、最後にきれいにまとまり「そう来たか!」と、思わず膝を叩く手法を得意とする伊坂幸太郎の原作をベースにしたには、超ナンセンスな描写に徹する演出に思わずのけぞる作品になっていたのだ。過去の出来事に、登場人物全員が関係していた描写はあるものの「それがどうした?」と思えるほど雑な演出にあきれてしまった内容になっていた作品でした。

ぼくのチケット代は、1600円ぐらいかと思う作品でした。

星印は、2ッさしあげます。

5点満点中2点 1600円

©2024  Oita Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.