韓国映画の『最後まで行く』(2014)を、日本風にアレンジしたクライム・サスペンスな内容の作品です。
12月31日の夜。ある地方都市の刑事・工藤(岡田准一)は、土砂降りの雨の中を焦りながら車を運転していた。離婚調停をしていた妻(広末涼子)から、工藤の母危篤の知らが入っていたのだ。さらに課長(杉本哲太)からも、警察内部のヤクザ組織との汚い金のやり取りで、監察官の調査が入るとの連絡があり、同時に母死すとの連絡が入り、焦りに焦った工藤は目の前に突然に飛び出してきた若い男をはね飛ばしてしまう。必死で遺体を車の中のトランクに入れると立ち去る工藤の前に、飲酒運転を調べる検問が立ちはだかる。万事休すの工藤に、なぜか警察本部監察官・矢崎(綾野剛)が現れ窮地を脱した。そして母の葬儀場にたどり着いた工藤は、車ではねた男の遺体を母の棺桶に入れ、母と共に斎場で焼こうと試みる。その時、スマホに一通のメッセージが。【お前は人を殺した。知っているぞ】腰を抜かすほど驚く工藤。【死体はどこへやった?言え】メッセージの送り主は矢崎だった!追われる工藤。追う矢崎。共に秘密を抱えた、工藤と矢崎の追いつ追われつの96時間の戦いの結末は・・・。
この作品は、これぐらいしか内容の説明を知らせることが出来ないのです。本筋はこれから複雑な様相を呈しているのですが、まだ見ていない人にネタバレとなるからです!!さらに時間軸が反転するので、スクリーンに示される数字に注目してくださいとだけ、お知らせしときます。綾野剛がターミネーターを思わせる不気味な役柄を怪演しているのです!!
ぼくのチケット代は、2100円出してもいい作品でした。
星印は、2ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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