一切のプロモーション【販売促進・宣伝資料】活動もないままに、宮崎駿監督が帰ってきた!タイトルは、宮崎駿監督が少年時代に読み、感動したという吉野源三郎の著書『君たちはどう生きるか』にインスピレーションを得た、オリジナルストーリーになっている。プロモーション無しの封切りなので、まだ見てない人々にストーリーを紹介するのはアンフェアと思うが、概略だけを紹介します。
主人公のマヒトという少年は、1945年の東京空襲で母を失い、田舎の旧家に疎開します。母を失い心を固く閉ざしたマヒトは、出迎えてくれたナツコという女性や、田舎の生活にも馴染まぬ生活を送る日々が続いている。そんなマヒトに、人語を解する奇妙なアオサギが近寄ってくる。母に会わせてくれるというアオサギに導かれて、マヒトは人外の世界を巡る旅に出る。そして、その旅で出会った事とは・・・!!
見ながら、宮崎駿監督は健在なり!と思う作品になっていました。目くるめくように展開する危機また危機の世界で、マヒトの心が成長していくという宮崎ワールド全開のこの作品は、『千と千尋の神隠し』の少年版<もちろん解釈は人様々ですが>と思いながらぼくは見ました。『となりのトトロ』の愛嬌たっぷりのマックロクロスケならぬ、マッシロシロスケのような可愛いキャラが出るなどサービス精神満載のシーンもあります、とだけ紹介します。正直言うと、作品を見る前にプロモーション無しの上映なので、ひょっとしたら宮崎駿監督の力量の衰えを心配していたのですが、まだまだ衰えてないのを確信しました!
ぼくのチケット代は、2500円出してもいい作品でした。
星印は、4ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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