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おまえの罪を自白しろ

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   2023/10/24

衛藤賢史のシネマ教室

真保裕一の同名小説を水田伸生監督が映画化したポリティカル・サスペンス作品です。

裸一貫で国会議員としてのし上がり、与党の重鎮として君臨する宇田清治郎(堤真一)はスキャンダラスな噂が絶えない政治家。清治郎の次男・晄司(中島健人)は、建設会社設立したものの倒産し、今は父の秘書を務める正義感の強い男で父の噂に悩んでいた。そんなある日、宇田家の長女・真由美(池田エライザ)の幼い娘の誘拐事件が勃発する。犯人の要求は身代金ではなく、翌日の午後5時までに記者会見を開き、清治郎の【おまえの罪を告白しろ】という謎のメッセージであり、<もしも要求に応じなければ孫の命は無い>というものだった!もし、清治郎が犯人の要求で記者会見を開き、政治家として犯してきた【罪】を告白すれば与党とすれば大打撃を受けるのは必至の出来事になる。その中には、現在進行する莫大な資金を投入された荒川沿いの道路の改修工事の、汚職の噂の絶えない変更で、警察捜査も謎の中断されマスコミも糾弾していた事項も入っていた。晄司は、国会議員の秘書として権力構造の複雑な構造に嫌気を覚えており、真由美の夫(浅利陽介)の町会議員としての誠実な行動と事務所のボランティアで働く女性(尾野真千子)などの明るい雰囲気を愛していた。いくら父を恨んでいても孫の幼子を誘拐する卑劣な事件に、晄司の憤りは爆発する。そして、タイムリミットは刻一刻と近くなるなか晄司は・・・。

水田伸生監督のテンポのいい演出で、国家権力の中枢との駆け引きと、家族の悲しみを使い分けながら進むこの作品は、ポリティカル・サスペンスとしての映画としては合格点を出してもいいと思うのです。しかし、筋立ては唐突感を覚える少し荒っぽい内容になったのが、欠点となった作品でした。

ぼくのチケット代は、2100円出してもいい作品でした。

星印は、3ッさしあげます。

5点満点中3点 2100円

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