各種の犬が登場する動物映画です。
ボーダーテリアのレジ―はある日、飼い主のダグから捨てられる。ピュアな性格なレジーは、ボール遊びが大好きでダグがどんなに遠いところに投げても、すぐに探してしまう。レジーはこれもダグとの楽しい遊びと思っていたが、やさしいと思っていたダグは実はとんでもない男で、レジーを家から追い出そうとしていたのだ。何回遠くにボールを投げてもボールをくわえて帰ってくるレジーに、たまりかねたダグは車に乗せて遠い場所に捨ててしまう。迷子になったレジーは、そこで野良犬のボスであるボストンテリアのバグに出会い自分がダグから捨てられたと教えられる。飼い主であるダグが最低なヤツだと気づいたレジーは、復讐を決意する。お節介なバグは、仲間の野良犬で、やさしい性格ゆえに警察犬に落第したグレートデーンのハンターと、嗅覚にすぐれたオーストラリアンシェパードのマギーと共に、レジーと同行することになる。途中で迷子の少女を探す手伝いをしたり、野良犬を保護する団体に捕まる珍道中を繰り返しながら三匹の野良犬は、それぞれの犬の特性を発揮して最低の男であるダグの家に向かうのだった。
可愛いボーダーテリアのレジーが自分の家に帰るまでのエピソードを綴る物語と思って、家族連れで見ようと思っている方には、特にお勧めしづらい内容となっているのです。なぜならこの作品は、下ネタ台詞満載のスッ飛んだ内容のハチャメチャなナンセンス・コメディなのです!!でも、ハリウッド映画の動物調教技術のすごさに驚かされる作品でした。
ぼくのチケット代は、1900円出してもいい作品でした。
星印は、2ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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