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衛藤賢史のシネマ教室

デューン 砂の惑星PART2

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   2024/03/19

フランク・ハーバートの小説を、ドゥニ・ビルヌーブ監督が映画化し、2021年に公開された『デューン 砂の惑星』は、全世界で4億ドルを超す大ヒットを記録し、アカデミー賞で6部門を受賞した作品です。この作品はその続編です。

見渡す限り砂漠に覆われた【砂の惑星デューン】と呼ばれる不毛の大地『惑星アラキス』には、人間の精神を拡張する不可欠な香料(スパイス)が採れる唯一の惑星だった。この【砂の惑星デューン】を制圧すれば全宇宙の覇者となるのだ。全宇宙の惑星を束ねる王の悪意ある企みで、惑星間の有力な貴族のアトレイデス公爵家と、ハルコンネン男爵家とを『惑星アラキス』の覇権を争わせる戦争が勃発した<前回のストーリー>。この戦いで敗れ、一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポール(ティモシー・シャラメ)は、『惑星アラキス』土着の砂漠の民<フレメン>の助力を借りて反撃しようと考える。独自の文化・宗教・風習を誇示する<フレメン>は、他の種族を容易に受け入れない。だが、漠然とした予知能力のあるポールは【運命の女神】と予言された、フレメンの女性戦士チャニ(ゼンデイア)と心を通わせながら、チャニの協力でこの部族の民に必須の、他部族では不可能と思われた巨大砂虫(サンドワーム)を乗りこなして、フレメンの戦士から信頼され、【救世主】としてフレメンの民を率いてハルコンネン家に反撃していく。しかし、宿敵ハルコンネン男爵の位を継いだ邪悪なフェイド=ラウサ(オースティン・バトラー)が現れ・・・。

前編・後編併せて300分を超える長尺の作品であるが、ドゥニ・ビルヌーブ監督はフランク・ハーバート原作のこのSF小説の映像化を見事に成功させたと思う。視覚による『惑星デューンの砂の惑星』の息をのむ描写の圧倒的なスケールの映像美に酔わされながら、原作の重要なテーマである「政治・宗教」にピタリと的を絞る演出の腕の冴えは、映画ファンを満足させる作品に仕上げてくれたのだ!!多分ラストシーンから判断して、3作目を撮ると思う予定と思うが、楽しみにして待ちたい!

ぼくのチケット代は、2400円出してもいい作品でした。

星印は、4ッ半さしあげます。

5点満点中4.5点 2400円

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