『キングダム』シリーズの4作目です。今回の作品は、秦の大将軍・王騎を中心に展開する壮大な戦国絵巻です。
紀元前の春秋戦国時代の中国。秦と趙の<馬陽の戦い>で趙の敵将を討った飛信隊の信<シン>(山崎賢人)たちの前に、趙の総大将・ホウケン(吉川晃司)が突如現れた。自らを【武神】と名乗るホウケンの強さに、飛信隊の部隊は壊滅的な痛手を負い、ホウケンとの一騎打ちで重傷を負ったシンを守りながら決死の脱出劇を試みる。その戦況を静かに見守る王騎大将軍(大沢たかお)は、過去のホウケンとの若き日の因縁の戦いを思い浮かべていた。同じ頃、秦の王・政(吉沢亮)も重臣(高嶋政宏)から、封印された王騎の過去を聞かされていた。王騎には愛する女性がいたのだ。女性ながら武将として立っていたキョウ(新木優子)という謎の武将であり、先王の隠し子であるキョウと、王騎は行く末を密かに誓っていたのだ。そのキョウがホウケンに戦場で殺されたのだ。以来、王騎は独身を守ってきたのだと言う。王騎は趙の鮮やかな戦い方に、【武】のホウケンの裏に潜む【知】の軍師・李牧(小栗旬)の恐るべき知力をかぎ取っていた。王騎は劣勢を覆すべく、秦の最強の大将軍として、趙の両雄が待ち構える戦場に舞い戻る。王騎とホウケン、両軍最強の大将軍の因縁の戦いがはじまる・・・。
前作からつづく、飛信隊の決死の脱出からはじまるこの作品は、全編スペクタクルな戦場シーンであり、加えて王騎の過去に秘められた悲恋を同時に描いていく。ホウケン演じる吉川晃司の鬼気迫る演技に拍手します。ラストを飾るドラマティックな演出であったと思う作品でした!!
ぼくのチケット代は、2300円出してもいい作品でした。
星印は、4ッさしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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