『シザーハンズ』(90)や『チャーリーとチョコレート工場』(05)などの、ポップな作品で人気のあるティム・バートン監督が、自身の出世作となった『ビートルジュース』(88)の35年後を描くホラーコメディです。
死後の世界で<人間怖がらせ屋>を営む推定年齢600歳のビートルジュース(マイケル・キートン)は、かつて結婚を迫るもかなわなかった人間のリディア(ウィノナ・ライダー)を忘れられずにいた。リディアは自身の霊能力を生かしてテレビ番組の司会者として活躍しているが、ハイティーンの娘であるアストリッド(ジェナ・オルテガ)の反抗期の態度に心を悩ませていた。アストリッドは幽霊の存在など頭から信じておらず、リディアの霊能力を胡散臭いインチキな仕事と思っていたのだ。その頃、霊界では死後の世界の倉庫に封印されていたビートルジュースの元妻ドロデス(モニカ・ベルッチ)が復活し、自身を封印したビートルジュースに復讐を企てる。一方人間世界では、友達のいないアストリッドに謎の少年が近づき死後の世界に誘う。愛するアストリッドを助けるため、リディアはビートルジュースの名前を3回呼びかけ、人間世界に姿を現したビートルジュースに助けを求める。愛する人間のリディアから助けを求められたビートルジュースは張り切るが、両世界の交流を警戒する霊界の警察署長のウルフ(ウィレム・デフォー)や、すべての人間や幽霊の生気を糧とする無慈悲なドロレスが加わり、人間世界も霊界世界をも巻き込む大騒動となる。果たして、ビートルジュースはアストリッドを助けることができるのか?ハロウィンの夜に訪れる結末とは・・・?
“良い幽霊”と“悪い幽霊”のコミカルな対決という奇抜なアイデアでヒットしたホラーコメディ『ビートルジュース』(88)の何と36年ぶりの続編です!!66歳になってもポップな作品を作り続けるティム・バートンの遊び心のあふれる作品となっているのです。最初から最後までかまびすしい流れに終始するハチャメチャな内容なのですが、いかにもティム・バートンの作品らしい愛すべきホラーコメディとなっているのです。
ぼくのチケット代は、2200円出してもいい作品でした。
星印は、3ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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