『パラサイト・半地下の住人』でアカデミー作品賞を受賞したポン・ジュノ監督がハリウッドに乗り込んで、エドワード・アシュトンの奇天烈なSF小説を映画化した作品です。
様々な不思議な機械が発明開発されていた未来の地球。この地球世界で、失敗だらけの人生を送っていたミッキー(ロバート・パティソン)。悪い仲間に追われ殺されかかり進退窮まるミッキーは、何度でも生まれ変われる“夢の仕事”を謳う怪しげな仕事に飛びつき、契約書をよく調べないままサインしてしまう。しかし、連れていかれた場所は、地球外の氷の惑星で危険な任務を遂行しながら、さまざまな方法で何回も【死んだり生き返ることを繰り返す】人体コピーの仕事だった。死んだミッキーの躰は、宇宙船内部の特殊な溶鉱炉に投げ込まれ、再生した人体コピーの仕事だった。死んだミッキーの躰は、宇宙船内部の特殊な溶鉱炉に投げ込まれ、再生した人体コピーのミッキーの躰は16回死んだり生き返っていた。この仕事でミッキーは、この氷の惑星の先住民のダンゴ虫のような体をした生き物に食われる実験で、この生物がミッキーを食うことをせずに平和を望むことを知らされる。宇宙船の独裁者のリーダーは、この氷の惑星の先住民を駆逐して人間がこの惑星を支配しようとしていたのだ。宇宙船で知り合った恋人や仲間とミッキーは協力して、このダンゴ虫のような先住民が平和を求める知性のある生物であることを証明しようとする中、人体コピー機械のミスで【ミッキー17】と【ミッキー18】の2人が生まれた。恋人を取り合うドタバタの中で【ミッキー17】は、先住民のボスの超デカいダンゴ虫生物と“念話”を交わし独裁者のボスに反撃していくが・・・。
地球外生命体と人間との交流を、ブラックユーモアたっぷりに描くこのSF作品は、形式は違うが『グエムル/漢江(ハンガン)の怪物』(06)でポン・ジュノ監督は試みている。だが前半の入りでなぜこんな作品を、ハリウッドで作るのかと正直疑問を思いながら見てしまうのだ。しかし、中盤以降の氷の惑星での話に入ると一転。俄然と面白い内容に見入ってしまう、演出の非凡な冴えを見せる作品となっているのです。氷の惑星のCG撮影のスケール感や、人間と共存する地球外生命体との心の交流をユーモアたっぷりと見せる演出に、ポン・ジュノの力量を感じてしまうのだ!!
ぼくのチケット代は、2100円出してもいい作品でした。
星印は、3ッさしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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