王道ハリウッド娯楽映画が帰ってきた。
NYの超一流のファッション誌『ランナウェイ』のカリスマ編集長として、ファッション業界の頂点に今なお君臨するミランダ(メリル・ストリープ)。20年前に、ミランダのアシスタント(体のいい使い走り)として採用され、何事をするも完璧主義で厳しい彼女のもとでこき使われ、めげずに奮闘する日々を過ごしたアンドレアことアンディ(アン・ハサウェイ)は現在アップグレードして、有名な報道記者として活躍していた。時代の変化に凋落しながらファッション業界メディアのの最前線で、絶対的カリスマとして君臨してきたミランダとその右腕と称されたナイジェル(スタンリー・トゥッチ)は、オーナーの急死で後を継いだ息子の金権主義の経営に、雑誌経営の大きな岐路に立たされる。助っ人として駆け付けたアンディだが、又もやミランダの独裁に悩まされながら持ち前の才気を発揮して、皮肉屋だがアンディの気性を愛するナイジェルの助言を頼りに突貫主義をつらぬく。アンディが狙う次の『ランナウェイ』の経営者は、謎の大富豪経営者(ルーシー・リュー)だった。それに加えて、元同僚のエミリー(エミリー・ブラント)の台頭だった。アンディ同様、アップグレードしてラグジュアリーの幹部として『ランナウェイ』の未来を左右する重要人物として立ちはだかる。勝ち残るのは誰か?守られるのは伝統か、失ったはずの情熱か。アンディは走り続ける・・・。
20年経っても老いを見せないメリル・ストリープの女性美!NYと洗練ミラノの古都が交錯する景色の美しさ。加えてミラノのファッションショーの絢爛豪華さに酔いながら、アン・ハサウェイの扮するアンディがナイジェルの助言で着るファッションの美しさがマッチした衣装の的確さ。ゴージャスなシーンを次々と見せつけるこの作品は、ハリウッドの娯楽作品の再起が期待される一作となっている。単純な内容にデコレーションをつけ、観客を楽しませるテクニックはハリウッドの得意芸なのだと改めて思う作品でした。
ぼくのチケット代は、2400円出してもいい作品でした。
星印は、3ッ半さしあげます。
“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。
星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)
【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動
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